訃報:ピーター・オトゥール氏
「アラビアのロレンス」や「おしゃれ泥棒」などの主演で知られたイギリスの俳優、ピーター・オトゥールが亡くなった。亨年81歳。長らく闘病生活に入っていたという。 人間は誰でもあの世からお迎えがくるものだが、訃報はやはりさびしいものを感じる。我々は映画でこの人の演技に触れているが、元来は舞台俳優だったのではなかったか。演技達者で現代劇や史劇でも違和感のなかった。 ご冥福を祈ります。
View Article「黒子のバスケ」脅迫容疑者逮捕
「黒子のバスケ」という漫画がどういうものかは知らない。だが、この事件でアニメにもなっていて、相当な人気作であることを知った。それはそれでいいことではあるが、その成功を羨み執拗に脅迫を繰り返すとはどういうことか、考えさせられた。多分、作者とは一面識もないだろうなという予測はしていたが、それはその通り的中した。...
View Article訃報:ジョーン・フォンテイン
ピーター・オトゥールが亡くなったと思ったら、今度はジョーン・フォーンテインの訃報が飛び込んだ。日曜日の朝静かに息を引き取ったという。96歳だった。 オリヴィア・デ・ハビラントとは姉妹でライバルでもあった。アカデミー女優だった彼女らは実は東京で生を受けている。両親が仕事で赴任していただけだが。すぐにカリフォルニアに移って成長している。...
View Articleフィラデルフィア管弦楽団の最初の演奏会プログラム
老舗オーケストラが船出をした将に最初の演奏会のプログラム。内容はテンコ盛りといった感じだ。最初のゴルドマルクの「春に」序曲だけが未知だが、後はお馴染みのものばかり。ただし、ウェーバーの「舞踏への勧誘」がよく聴かれるベルリオーズ編曲版ではなく、オーストリアの名指揮者フェリックス・ヴァインガルトナーの編曲版というのが注目するところ。どんな演奏だったのだろうか。
View Article寝台特急「あけぼの」定期運行廃止
新幹線網が発達すると、こういう列車はなくなる運命だ。殊に機関車牽引の客車型列車は殆どなくなってしまうようである。最後まで残るのはサンライズ「出雲&瀬戸」のようだが、これは電車である。...
View Articleカラヤン/BPOの1978年ライヴ
【曲目】 ベートーヴェン: 交響曲第7番 (1978年1月28日ベルリン・ライヴ) ストラヴィンスキー: バレエ「春の祭典」(1978年8月31日ルツェルン・ライヴ) 【演奏】 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 カラヤンは録音には熱心な指揮者だったが、やはりライヴとなるとどんなだろうと気になる。...
View Article1960年ウィーン芸術週間ライヴ:クレンペラーによるベートーヴェン
これは1960年5月29日から6月7日にかけて、ウィーンの楽友協会大ホールで、クレンペラーが手兵フィルハーモニア管弦楽団を率いてベートーヴェンの交響曲全曲と3つの序曲を演奏した記録である。初日の日はワルターがウィーン・フィルを振った演奏会も同じ会場で行われていたという。(「告別演奏会」でライヴ盤も出ている。)...
View Article映画「東京オリンピック」再見
2020年にオリンピックが再び東京で開催されることが決まったこともあって、NHKのBSプレミアムで放映されたので、改めて見直した。色の調子もいい具合に調整されてたいへんいい状態であった。...
View Articleタイム・トンネル(2)月への一方通行
「タイム・トンネル」の第2話は未来の時代へ飛ぶ。1912年から今度は1978年の火星有人探査ロケットに迷い込む。制作が1966年だから、78年というと当時は相当未来という感じだったろうか。以前として某国との宇宙開発競争の延長戦といった趣で、スパイがこれに絡む。また、二人の飛んだ時代と現代(1968年)に同一人物がいて、この種のドラマならではの不思議な感覚が味わえる。...
View Articleタイム・トンネル(4)真珠湾攻撃の前夜
これは、日本ではテレビ放映されなかったエピソード。何故なら敵役は日本人だからだ。もう一つ同じ理由で未放映エピソードがあるが、NHKらしい慎重な姿勢がうかがえる。...
View Articleタイム・トンネル(5)最後のパトロール
真珠湾攻撃の難を逃れたら、今度は戦場の真っ只中に送り込まれる。1815年の英米戦争(俗に第二独立戦争)の時代。ニューオリンズあたりである。今回はゲスト出演のキャロル・オコナーが二役で活躍する。イギリスの部隊を全滅させた指揮官とその子孫で1968年当時イギリス陸軍の将軍の二役だ。...
View Articleタイム・トンネル(7)トロイの神々
初めて紀元前に飛んだエピソードB.C.1200年のトロイの攻防を描いたエピソード。二人は何でも知っているとして、ユリシーズなどから神に奉られてしまう。...
View Articleタイム・トンネル(8)カスター将軍の最後
1876年にカスター将軍がインディアン戦争のさなかに戦死した経緯を描いたエピソードである。原題は「大虐殺(Massacare)」である。何をもってそういうタイトルなのか、きっと白人部隊が全滅したことを指すのかもしれない。...
View Articleタイム・トンネル(9)悪魔島
1895年の悪魔島へ今度は転送される。南米北東部仏領ギアナ沖にある流刑用の小島である。こういうこともこのドラマで初めて知った。そして、ドレフィス事件というのは世界史の教科書にも載るほどの有名な事件であり、ヨーロッパで反ユダヤの考えが根強い例として紹介されていた。このエピソードには当の本人が登場する。...
View Articleタイム・トンネル(10)恐怖政治
フランス革命時代のパリに今度は転送される。前回同様にフランス関連のものだが、ここでも理不尽極まることが横行している様子が描かれる。そして、カーク所長とそっくりな革命側の将校が登場したりして、話を面白くしている。...
View Article訃報:クラウディオ・アバド
ついにこの人の訃報が出た。数年前「シモン・ボッカネグラ」のオペラ映像を見た時にあまりの変貌に驚いた。老いたというよりは、衰えたという感じなのである。ベルリン・フィルの音楽監督を降りて、しばらくしてからの姿だった。よくない病気かなと思ったら、やはり闘病していたようだ。 ご冥福を祈りたい。
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