「タイム・トンネル」の第2話は未来の時代へ飛ぶ。1912年から今度は1978年の火星有人探査ロケットに迷い込む。制作が1966年だから、78年というと当時は相当未来という感じだったろうか。以前として某国との宇宙開発競争の延長戦といった趣で、スパイがこれに絡む。また、二人の飛んだ時代と現代(1968年)に同一人物がいて、この種のドラマならではの不思議な感覚が味わえる。
実際の1978年は期待したほど、宇宙開発は進捗しておらず、その時点でこんなものかと思ったものだ。まだこの当時の楽天的な発想が存在したのだろう。そういったことはともかく、活劇としてはよく出来たエピソードだったように思う。歴史的に云々ということはないのが幸いしたのかもしれない。自由な発想をライターたちもいい意味で遊んでいるというふうがあった。
なお、次の時代に転送する時に、一瞬月面上でもとの服装になるところは最初驚いたものである。