初めて紀元前に飛んだエピソードB.C.1200年のトロイの攻防を描いたエピソード。二人は何でも知っているとして、ユリシーズなどから神に奉られてしまう。
もっと不思議なのは、今までは総て英語圏でのエピソードだったが、今回初めてそれ以外でのエピソードになる。古代の時代の連中が現代英語を話すとは考えられないので、どういう仕掛けになっているかという説明は一切ない。新しい「タイム・トンネル」のパイロット版には自動翻訳システムが出てきて「これでドイツ語はペラペラだ」というシーンはあった。あらゆる言語に通じたスーパーマンなのかと突っ込みをいれたくなる。
このエピソードでカーク所長が、ユリシーズやパリスなど実在したのだと感激するところだ。そんなに感激するものなのかと初見の時は不思議だったが、欧米の知識階級はギリシャ神話や聖書などは知識の根本をなすものと知って、あの感激の表情について少し理解できたものであった。