1883年の火山大爆発直前のインドネシアのクラカトア島に二人は転送される。こういうこともこの番組で知ったことであった。
その島にはイギリスの火山学者親子がいて、なかなか島を離れようとしない。また雇われて原住民は迷信の凝り固まって足を引っ張るような状況なのである。今回注目なの二人の回収を試みるも失敗して、他の時代に転送せざるを得ないという話が織り込まれているのが特徴だ。したがって、NHKはこのエピソードを放映の最終回にして、「タイム・トンネル」は未完成のまま終わってしまうということをナレーションで語らせていた。私はこの終わり方のほうがなかなかいいと思った。話が進むに連れて荒唐無稽な話が続くが、最終回だけ異様な出来だったのを覚えている。本来は初期のエピソードだったのである。
なお、ゲスト出演で父親の学者に扮していたのは、トリン・サッチャー。20世紀フォックス作品で脇役で出演したベテラン。「慕情」などでもイギリス人医師役で出ていた。娘役はエレン・バーンスティンで当時は違う名前でクレジットされている。「エクソシスト」の母親役が代表作の女優だった。