午前十時の映画祭の1本として番組に組み込まれている。例によってデジタル方式による上映でソニーがソフトを供給しているとの表示が出る。前に記事にしたアメリカのBDに似たような画質でテレビモニターではなく、スクリーンで観るという感じだろうか。輪郭はくっきりしているが、やはり黒澤監督が俳優に絶叫させる傾向にあって、台詞は聴きとりにくい。音楽だけは明瞭だ。しかし、今回気になったのは音楽以外の音声だ。微妙にズレているように思う。たとえば台詞と口の動きとか、鉄砲に撃たれるシーンで鉄砲の音よりも早く倒れているように思える。修復で手を入れてズレしまったのではないか。却ってそれが気になってしまった。
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