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シャルル・ミュンシュ&ケルン放送交響楽団~一期一会のライヴ

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【収録情報】
● フォーレ:『ペレアスとメリザンド』組曲 (5:55/ 2:27/ 3:50/ 4:57)
● リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124 (5:40/ 4:53/ 4:25/ 4:23)
● ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 (9:51)
● ルーセル:交響曲第3番ト短調 op.42 (5:34/ 9:34/ 3:11/ 6:27)

 ニコール・アンリオ=シュヴァイツァー(ピアノ)
 ハンス・ユルゲン・メーリング(フルート)
 ケルン放送交響楽団
 シャルル・ミュンシュ(指揮)

 録音時期:1966年9月30日
 録音場所:ケルン放送ビスマルク・ザール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
【ライナー・ノートより】
>1966年の9月、即ち1966/1967シーズンの開始の月、ミュンシュは多忙を極めていた。9月上旬には、フランス国立放送響を率いて、ブザンソン国際音楽祭に参加している。さらに各地へ客演。9月30日には、ケルン放送響に初客演(そして最後の)し、当CDに収録のコンサートを行う。10月にはフランス国立放送響を率いて日本ツアーを行っている。正にミュンシュの音楽的壮時と言える時期だった。
 当CDにおけるケルン放送響との演奏は、ミュンシュとドイツのオーケストラによる初のディスクとなる! 良好なステレオ録音で現存していたことが有難い。ケルン放送響は現在に至るまで、ドイツで屈指の優秀な放送オーケストラだ。プログラムはミュンシュお馴染みの曲ばかりだが、「フルーティスト」を意識的に重用した曲目となっている。そのフルーティストは、ハンス・ユルゲン・メーリング。ケルン放送響の首席フルートを長く務めた名手である。

 珍しい組み合わせのライヴ盤ということで手を出した。見ると一期一会という言葉がある通りの演奏会だったようだ。だいたいどこのオケにはどういう名手がいるかは情報があったので、それを生かしたのだろう。ミュンシュはライプツィヒ・ゲヴァントハウスのコンマスもしていたので、ドイツ語には困らなかったろうと思う。既にボストン交響楽団などとこれらの曲は録音もしているので、目新しさはないが、ライヴであることとドイツの放送局のオケでどういう音楽を聴かせてくれるのかと思った。ちゃんとフランスの音楽に聴こえるのは指揮者の実力もあるが、柔軟性のあるオケの機能性でもあるのだろう。

 ライヴとの表記だが拍手などは一切入っていない。ドイツの聴衆は残響も楽しむのであろうか。どこかの国のようにすぐ拍手しないようである。


 

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