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Channel: 趣味の部屋
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スラヴ歌劇来日公演1965年、『イーゴリ公』

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【収録情報】
● ボロディン:歌劇『イーゴリ公』全曲

 イーゴリ公/トミスラヴ・ネラリッチ(バス)
 ヤロスラーヴナ/ユリア・ヴィーナー(ソプラノ)
 ウラジーミル皇子/ルドルフ・フランツル(テノール)
 コンチャーク汗/ミロスラヴ・チャンガロヴィチ(バス)
 コンチャコーヴナ/ルージャ・ポスピシュ(メゾソプラノ)
 オヴルール/ピエロ・フィリッピ(テノール)
 スクラー:グレゴール・ラーデヴ(バス)
 エローシカ:フラーニョ・パウリック(バス)
 ザグレブ国立歌劇場合唱団
 ミラン・ホルヴァート指揮 NHK交響楽団
 録音時期:1965年9月16日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:モノラル(ライヴ)
 
 NHKスラヴ歌劇の公演が一部ではあるが、陽の目をみた。当時はまだ小学生だったが、クラシックに興味を覚え始めた頃、テレビ中継もあって、オペラとはこういうものかというのを知ったのは、この公演であった。全部通して観た訳ではなかったが、「ダッタン人の踊り」や「エフゲニー・オネーギン」の決闘の場とか「売られた花嫁」の白痴の演技などは薄っすらではあるが覚えている。確か、ガラ公演もあって、主要歌手たちがアリアなんかをNHK交響楽団をバックに歌っていたと思う。
 
 さて、この「イーゴリ公」だが、当時の慣習だったのか、序曲や第3幕をカットしたもの。単純に初演時からグラズノフが手を入れた部分を削除した形なのだ。最近でもノセダがMETで取り上げたのもこの形ではなかったか。この数年後にこのオペラに序曲があるのを知って逆に驚いた経験がある。この公演は序曲なんかなく、いきなり幕があがってオペラの芝居が始まっていたのを覚えていたからだ。これで納得である。デル・モナコやシオミナートばどが登場したイタリア歌劇とはまた違った趣で、とても土臭い。合唱もザグレブ国立歌劇場のコーラスとはまた驚きだ。在京の合唱団をかき集めたイタリア歌劇とは全く違うではないか。
 
 解説書にもあるが、映像もあるかと思う。これらもリリースして欲しいと思う。それからスメタナとチャイコフスキーの作品も復活するだろうか?

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