【収録情報】
● メンデルスゾーン
①『ルイ・ブラス』序曲
②『静かな海と楽しい航海』序曲
③交響曲第5番ニ長調op.107『宗教改革』
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 ロンドン交響楽団
収録時期:2014年3月23日③、2014年10月2日①②
収録場所:ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
プロデューサー&エディター:ニコラス・パーカー
エンジニアリング、ミキシング&マスタリング:Classic Sound Ltd
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
収録場所:ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
プロデューサー&エディター:ニコラス・パーカー
エンジニアリング、ミキシング&マスタリング:Classic Sound Ltd
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
>ガーディナーがロンドン響を指揮するメンデルスゾーン・シリーズの第2弾。2014年10月にレコーディングされたばかりの交響曲第5番は、ガーディナーには1996年にウィーン・フィルを指揮したライヴ録音盤があったので、18年ぶり2度目の録音ということになります。
『宗教改革』という呼び名で知られる第5交響曲は、プロテスタント側にとっての宗教改革史上重要な出来事として、メンデルスゾーン自らもその熱心な信者であったルター派の拠りどころ『アウクスブルク信仰告白』(1530年)が起草されてから300周年を迎えるのを記念して、1830年に作曲されています。
なにより音楽を通じて、曲名の内実に触れさせ、創作のひらめきを感じさせてくれるところが『宗教改革』の特徴で、つまり、第1楽章では讃美歌『ドレスデン・アーメン』が弦楽によって引用され、さらに、フィナーレのモチーフは、ルター作曲の有名なコラール『神はわが砦』に基づいて書かれています。
併録のふたつの序曲はいずれも文学作品に着想を得たものです。作曲者と親交のあったドイツの文豪ゲーテによる2篇の短い詩に基づく『静かな海と楽しい航海』は、穏やかで深深としたアダージョの開始から、やがて意気揚々と港への帰還へと移行する、船乗りの航海を描写した演奏会用序曲。海がみせる対照的な表情を扱った2部構成も巧みで、うつくしくロマンティックな音楽が味わえます。
フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの同名戯曲の序曲として、ライプツィヒの劇場より委嘱された『ルイ・ブラス』は、スペイン中世の宮廷を舞台に、はからずも計略により貴族を装って近づけられた平民の男が、王妃との真の愛に殉じて、みずから命を絶つ悲劇を描いており、ドラマティックな曲調が心に迫る内容です。
まず、バッハ演奏で評価を確立したガーディナーは、これまでにベートーヴェン、シューマン、ブラームスでも意欲的な取り組みをみせてきましたが、メンデルスゾーンとの相性はたいへん良いようで、長年の厚い信頼で結ばれたロンドン響を起用した効果もあって、前作に引き続いて充実の仕上がりが期待できるものと思われます。
プロデューサーのニコラス・パーカーは、ヴァイオリニストの経歴を持ち、ガーディナーとはイングリッシュ・バロック・ソロイスツの録音でもおなじみの間柄。ガーディナーがロンドン響を指揮したストラヴィンスキーの『放蕩者のなりゆき』で、2000年のグラミー賞最優秀オペラ録音を獲得している名コンビだけに録音面も万全。
なお、シリーズ第1弾同様に当アルバムもまた、従来のSACDハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めた・ブルーレイ・オーディオ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評で、なんとも嬉しい配慮といえるでしょう。(キングインターナショナル)
『宗教改革』という呼び名で知られる第5交響曲は、プロテスタント側にとっての宗教改革史上重要な出来事として、メンデルスゾーン自らもその熱心な信者であったルター派の拠りどころ『アウクスブルク信仰告白』(1530年)が起草されてから300周年を迎えるのを記念して、1830年に作曲されています。
なにより音楽を通じて、曲名の内実に触れさせ、創作のひらめきを感じさせてくれるところが『宗教改革』の特徴で、つまり、第1楽章では讃美歌『ドレスデン・アーメン』が弦楽によって引用され、さらに、フィナーレのモチーフは、ルター作曲の有名なコラール『神はわが砦』に基づいて書かれています。
併録のふたつの序曲はいずれも文学作品に着想を得たものです。作曲者と親交のあったドイツの文豪ゲーテによる2篇の短い詩に基づく『静かな海と楽しい航海』は、穏やかで深深としたアダージョの開始から、やがて意気揚々と港への帰還へと移行する、船乗りの航海を描写した演奏会用序曲。海がみせる対照的な表情を扱った2部構成も巧みで、うつくしくロマンティックな音楽が味わえます。
フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの同名戯曲の序曲として、ライプツィヒの劇場より委嘱された『ルイ・ブラス』は、スペイン中世の宮廷を舞台に、はからずも計略により貴族を装って近づけられた平民の男が、王妃との真の愛に殉じて、みずから命を絶つ悲劇を描いており、ドラマティックな曲調が心に迫る内容です。
まず、バッハ演奏で評価を確立したガーディナーは、これまでにベートーヴェン、シューマン、ブラームスでも意欲的な取り組みをみせてきましたが、メンデルスゾーンとの相性はたいへん良いようで、長年の厚い信頼で結ばれたロンドン響を起用した効果もあって、前作に引き続いて充実の仕上がりが期待できるものと思われます。
プロデューサーのニコラス・パーカーは、ヴァイオリニストの経歴を持ち、ガーディナーとはイングリッシュ・バロック・ソロイスツの録音でもおなじみの間柄。ガーディナーがロンドン響を指揮したストラヴィンスキーの『放蕩者のなりゆき』で、2000年のグラミー賞最優秀オペラ録音を獲得している名コンビだけに録音面も万全。
なお、シリーズ第1弾同様に当アルバムもまた、従来のSACDハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めた・ブルーレイ・オーディオ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評で、なんとも嬉しい配慮といえるでしょう。(キングインターナショナル)
これもLSOの自主制作盤。かつての古楽の雄だったガーディナーが指揮台に登った折のライヴ録音。滅多に録音のない二つの序曲と第5番「宗教改革」の組み合わせが気に入った。この交響曲はトスカニーニも気に入ったものだったが、荘重な金管のコラールがあるのがいい。ワーグナーが楽劇「パルジファル」にも使った「ドレスデン・アーメン」が実にいい。他に第2番の「讃歌」も声楽だけでなく、荘重なコラールがあるが、こちらの方がコンパクトにまとまっているような感じがする。