ヘルゲ・ブリリオート(ジークフリート)
ヘルガ・デルネシュ(ブリュンヒルデ)
カール・リッダーブッシュ(ハーゲン)
ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)
トーマス・ステュアート(グンター)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(グートルーネ)
クリスタ・ルートヴィヒ(ヴァルトラウテ、第2のノルン)
リリ・コーカシアン(第1のノルン)
カタリナ・リゲンツァ(第3のノルン)
リゼロッテ・リープマン(ヴァルトラウテ)
エッダ・モザー(ヴェルグンテ)
アンナ・レイノルズ(フロースヒルデ)
ヘレベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
1969.10;12;1970.1 イエス・キリスト教会
何とか最後の演目に辿り着き聴き通した。実際の上演でも4日かかりだが、ディスク鑑賞はもっと時間をかけることができる。この作品なんかも1日1幕という感じだった。続けるの余韻のあるうちに聴くということか。
さて、最後の演目にして初めて合唱が使われる。グンターの館でその配下や女たちが大勢出てくるが、合唱が出てくるとやはり華やか感じはする。今回はマアチュア集団ではなく、オペラのプロ・コーラスを起用しているのもいい。ここでも中心はBPOである。大編成ながら、時折室内楽的な演奏も要求されるから難しいと同時にやりがいのある作品であるというのが、楽員の印象ではなかろうか。このオペラの最後は管弦楽のみの長い後奏で終わる。それだけ、楽器による表現力が求められているわけだが、こういうことはイタリアものやフランスものにはない特徴だ。管弦楽はワーグナーの場合時として伴奏ではないのである。