ジョン・ヴィッカーズ(ジークムント)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ジークリンデ)
マルッティ・タルヴェラ(フンディング)
レジーヌ・クレスパン(ブリュンヒルデ)
トーマス・ステュアート(ヴォータン)
ジョゼフィン・ヴィージー(フリッカ)
リゼロッテ・リープマン(ゲルトヒルデ)
カルロッタ・オルダッシー(オルトリンデ)
イングリット・シュティーゲル(ヴァルトラウテ)
リロ・ブロックハウス(シュヴェルトライテ)
ダニカ・マスティロヴィチ(ヘルムヴィゲ)
ナルブロ・エリクソン(ジークルーネ)
シュヴェトカ・アーリン(グリムヒルデ)
ヘルガ・イェンケル(ロスヴァイセ)
ゲルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1966年9月、12月 イエス・キリスト教会
4部作中カラヤンが最初に録音したのはこの作品だったようだ。「ラインの黄金」は次年の録音なのである。ここでも歌手の起用はカラヤンの意志によるものだろう。ヴィッカースやヤノヴィッツはカラヤンの録音にはよく出てくる人たちである。ブリュウンヒルデのクレスパンはかわいらしい声に聴こえる。フラグスタート、ヴァルナイとかニルソンといった強面のドラマティックではないところが特色か。ヴォータンはディースカウよりもこのトーマス・スチュアートの方がぴったりくる。
「ラインの黄金」でも書いたが、主演はあくまでもBPOというオケのような感じがする。歌声でオケを圧倒するような歌手は避けたのかもしれない。逆にこうした試みはオケを聴きたいものにはありがたいのである。ステレオだから各楽器の動きがわかって面白いのである。余計な擬音もないのもいい。