収録情報】
プーランク:
①歌劇『人間の声』全曲
②モンテカルロの女
プーランク:
①歌劇『人間の声』全曲
②モンテカルロの女
フェリシティ・ロット(ソプラノ)
アルミン・ジョルダン指揮 スイス・ロマンド管弦楽団
録音時期:2001年4月2、3日
録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
録音方式:デジタル
録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
録音方式:デジタル
>ソプラノの大御所、フェリシティ・ロットによる、プーランク2作品が収録された貴重な盤が復活。『人間の声』の登場人物は、電話に向かって話している女性一人。電話の相手は、明日、他の女性と結婚する男性。電話での対話という一件普通の光景の中、主人公の男性に対する思いのあきらめや、どん底の絶望といったものが、要所要所での中断などの劇的効果なども巧みに用い、表現されています。地中海に身投げしようとしている年老いた女性のモノローグの『モンテカルロの女』でも、ロットの表現力に感嘆するほかありません。言語も非常に美しく、また、アルミン・ジョルダン率いるスイス・ロマンド管がプーランクのハーモニーを美しくクリアに響かせつつロットと見事なアンサンブルを展開しています。(キングインターナショナル)
オペラと云っても、女性が一人だけ出るモノローグである。「人間の声」は一部だがテレビ朝日系の「題名のない音楽会」で紹介されていたのを観た記憶がある。電話の対話だが、相手の声は聴こえない。受け答えで状況や感情を表現しなければならない。歌手としては極めて厄介な作品でろうとは想像に難くない。
今回はエラートのアルミン・ジョルダンのフランス音楽集のBOXの余勢でこれを見つけた。会社も異なるのとオペラというジャンルだから、先のBOXには含まれていない。実に繊細なオーケストラの音を引き出していると感心する。