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アヌシー音楽祭2014

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【曲目】
①リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
②交響詩「死の舞踏」
③シチェドリン:ピアノ・ソロのためのエレジー
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
ゾルタン・コチシュ(指揮)
デニス・マツーエフ(ピアノ)

④ムソルグスキー:展覧会の絵(編曲:ラヴェル)
⑤エルガー:エニグマ変奏曲Op.36
⑥シューベルト:楽興の時第3番
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)

【収録】
2014年8月アヌシー音楽祭(ライヴ)
監督:ジャン=ピエール・ロワズィール
 
>フランス南東部、ローヌアルプ地方に位置するアヌシーで毎夏開催されているアヌシー音楽祭。1970 年代にエリアン・リシュパンによって設立されたアヌシー国際音楽センターを母体とし、1997 年に著名なアーティストを招聘しコンサートやマスタークラスを開講する音楽祭へ転換、2010 年からは強力な支援を受け規模を拡大した充実の内容の音楽を展開しています。またロシアのピアニスト、デニス・マツーエフが音楽監督に就任し、デュトワ、ゲルギエフ、テミルカーノフ、カティア・ブニアティシヴィリ、カプソン兄弟、ルガンスキーといった現代を代表するアーティストが参加しステージを盛り上げています。
 この映像は2014 年に行われた音楽祭のライヴ。マツーエフがゾルタン・コチシュ指揮サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団とともに演奏したリストのピアノ協奏曲第2 番やテミルカーノフ指揮による「展覧会の絵」などを収録。
 マツーエフの重量級の演奏にはまる華やかな技巧が前面に押し出されたリストのピアノ協奏曲第2 番。マツーエフ技巧だけではない多彩な魅力を情熱的に表現しています。また指揮を務めるコチシュもピアニストとして何度も演奏してきた楽曲であるので、指揮者、ピアニストの両方向からの熟達したアプローチで、ひとつひとつのフレーズを丁寧に歌わせます。そしてテミルカーノフがサンクトペテルブルクの機能をフル活用したまさに真骨頂ともいえる「展覧会の絵」。
 リラックスした雰囲気に包まれたアヌシーで行われる盛大な音楽祭を存分に楽しむことができる映像です。
~キングインターナショナル~
 
 そもそもアヌシーという都市がどこにあるか、まるで見当がつかなかった。映像を観るとどうも野外ステージのようである。指揮者の背後に駐車場なんかが見えるからだ。この映像ではサンクトペテルブルグ・フィルの演奏会の様子が収録されている。旧ソ連時代にはレニングラード・フィルと称し、ムラヴィンスキーが率いていた楽団である。メンバーは全てロシア人かはわからないが、全て白人で固めていた。ロシア特有でトランペットは殆どB管を使用していたが、「展覧会の絵」のソロ奏者はC管だったので、この人はロシア以外から来た人かもしれない。
 
 ムラヴィンスキーの時代よりどこかしなやかな感じがするのは気のせいだろうか、時代によって変幻するところがまた面白い。しかもここで取り上げた曲の殆どはロシア以外のもの。ムソルグスキーはロシアの人だが、アレンジャーがラヴェルなので多分にフランス的要素が入っている。考え直すとここに掲げた曲をこのオーケストラの演奏で聴くのはこの映像ソフトが初めてである。チャイコフスキーとかショスタコーヴィチ、プロコフィエフといった純正ロシアではない曲だから、いあなやかなのかもしれない。
 
 なお収録の曲目が通販の告知とは異なる。③はマツーエフのアンコールだが、sクリャービンではなくシチェドリンの作品だった。また告知やディスクジャケットにはエルガーの「愛の挨拶」の表示があるが、演奏されていない。シューベルトの「楽興の時第3番」のみアンコールとして演奏されていた。もっともこの曲をオケの編曲で聴くのは珍しいと思った。アレンジャーの表示がないのでわからない。
 
 映像からはテルミカーノフがものすごく老けた姿で登場してきたのには驚いた。

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