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Channel: 趣味の部屋
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ザルツブルクの「パルシファル」(2013年)

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 ヨハン・ボータ(パルジファル)
 シュテフェン・ミリング(グルネマンツ)
 ヴォルフガング・コッホ(アンフォルタス/クリングゾル)
 ミヒャエラ・シュースター(クンドリー)
 ミルコ・ボロヴィノフ(ティトゥレル)、他
 バイエルン国立歌劇場合唱団
 ザルツブルク音楽祭および劇場児童合唱団
 シュターツカペレ・ドレスデン
 クリスティアーン・ティーレマン(指揮)

 演出:ミヒャエル・シュルツ
 装置・衣装:アレクサンダー・ポルツィン
 照明:ウルス・シェーネバウム
 振付:アネット・ゲーレ

 収録時期:2013年3月23日
 収録場所: ザルツブルク祝祭大劇場
 ザルツブルク復活祭音楽祭でのライヴ
 
 これは輸入盤ながら日本語字幕が入っていて、鑑賞するにはたいへんありがたかった。
 
 音楽祭の不祥事があって、いつもピットに入るBPOが出演を辞退したので、代わりにドレスデン国立管弦楽団が入るというたいへん珍しい公演を記録した映像である。
 
 音楽はティーレマンの程良いテンポによる指揮で飽きさせない。やはりこの人は並の指揮者ではない。またピットのオーケストラもBPOよりはオペラ演奏に慣れたSKDであることも大いに寄与しているかと思う。公演最後に団員が舞台に出てきて挨拶して大いに拍手を受けていた。
 
 肝心の芝居の方はどうか。やはり今風の演出で中世の話になっていない。宇宙服のような衣裳やキャバレーの女性のような衣裳を身にまとっている。また、パントマイム専門の役者が多く出演、同じ役を歌手と彼らが担っているようで、これが余計に舞台を複雑にしているみたいである。

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