【収録情報】
● ストラヴィンスキー:バレエ組曲『ペトルーシュカ』(1911年版)
● ストラヴィンスキー:バレエ組曲『ペトルーシュカ』(1911年版)
ユージン・グーゼンス指揮 ロンドン交響楽団
録音時期:1959年5月
録音場所:ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
録音場所:ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
>SACDハイブリッド盤。意外にもグーセンスは、『ペトルーシュカ』を作曲者自身よりも早く世界初録音した指揮者でした。これはそれから四半世紀後にステレオ録音したものですが、作曲当時の雰囲気を知る演奏者による貴重な記録と申せましょう。1950年代にこれほど超大編成のオーケストラ曲を、驚くべき情報量の多さと分離、音場感の明快さで録音。それがSACD化により凄みを増しています。(キングインターナショナル)
これは、我が家にあるソニーのBDプレーヤーがSACDプレーヤー機能を有しているので、SACDの方で聴いてみた。テレビ経由でイヤホーンからステレオコンポに接続して聴くという少しややこしい形なので、SACDの真価を発揮しているかは少々怪しい。ただ、どこか透明感のある音色で聴きやすい感じはした。
何とも情けないスキャンダルで失脚したグーゼンスだが、20世紀前半のストラヴィンスキー解釈の粋に接したような感じがする。簡易版の1947年版ではなく、オリジナルの1911年版であるのもいい。アンセルメなども含めてこの世代はオリジナル版の採用する傾向があるのかなと思う。
なお、帯にはバレエ組曲という表示があって、手にした折にアレレと思ったが、英語表示を見るとオリジナル完全版とあって安堵した。発売元の不手際のようである。