(収録曲)
①ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」 1953.6.22
②シューマン:交響曲第2番ハ長調作品61 1953.6.24/26
③ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98 1953.6.29
④ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界から」 1953.7.28
⑤チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」 1953.6.29/30
いずれもカーネギー・ホールでのセッション録音
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・スタジアム交響楽団(=ニューヨーク・フィル)
有名な交響曲ばかり5つも並ぶ重たい内容ながら、若々しい演奏を展開、いくぶん速めのテンポで颯爽とやっているので、爽やかな感じがした。
アメリカ・デッカは以前は日本同様に「London」という名称だったように記憶している。商標権の関係で既に「DECCA」は他にあって使えなかったということらしい。その後「MCA」となったりして、今は映画で有名なユニヴァーサルの傘下ではなかろうか。
一方演奏している楽団だが、これはニューヨーク・フィルが専属の関係で本名称を名乗れなかったためのものだという。他にもエヴェレスト・レーベルでストコフスキーなどとこの名称で登場している。したがって、実態不明のオケではなく、ちゃんと技量のある団体で、この速めのテンポでも難なくこなしている。
バーンスタインは4年後NYPの音楽監督となり、大ブレイクするわけだが、これはその直前の貴重な記録であると思う。