【曲目】
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲第4番ハ短調 Op.43(1935-1936)(*)
交響曲第13番「バビ・ヤール」(バス独唱、バス合唱と管弦楽のための)Op.113(1962)(+)
【演奏】
ヴィタリー・グロマツキー(バス(+))
ロシア共和国合唱団バス・グループ(+)
アレクサンドル・ユルロフ(合唱指揮(+))
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮)
【録音】
1961年12月30日(*)、1962年12月18日(+)、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト、モノラル
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲第4番ハ短調 Op.43(1935-1936)(*)
交響曲第13番「バビ・ヤール」(バス独唱、バス合唱と管弦楽のための)Op.113(1962)(+)
【演奏】
ヴィタリー・グロマツキー(バス(+))
ロシア共和国合唱団バス・グループ(+)
アレクサンドル・ユルロフ(合唱指揮(+))
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮)
【録音】
1961年12月30日(*)、1962年12月18日(+)、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト、モノラル
初演時の録音がやはりあったということだ。後者の曲はその2日後の公演の録音もある。いずれも当時の当局からすれば、好ましからざる作品の演奏で、いろいろ圧力はあったとは聴いている。だから録音媒体の記録は、最悪の場合は破棄される危険性もあったのではなかろうか。
コンドラシンと作曲者の執念があったのかもしれない。後年、体制に近いと思われていたコンドラシンが西側へ亡命したのは、こうした反体制的行為が伏線だったのではなかろうか。演奏もさることながら、歴史的瞬間の記録でもある。
録音はモノラルだが、鑑賞には何ら支障はない。むしろスッキリした感じに聴こえる。ただ現物が届いてびっくりしたのは、オーケストラの名称だ。通販のカタログにも単に「モスクワ・フィル」としか書いていない。ところが、第4番は「The Moscow Region Philharmonic Orchestra」、第13番は「The Moscow Philharmonic Orchestra」とある。わずかに1年の間に名称を変更したのか、違う団体なのか、判断材料が自分にはない。ロシアのオーケストラは同じような名称のものが複数存在していて複雑ということは知っていたが。