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コヴェントガーデンの「トゥーランドット」

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『プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》(F.アルファーノ補筆版)』
【演奏】
トゥーランドット・・・リセ・リンドストローム(S)/カラフ・・・マルコ・ベルティ(T)/リュー・・・中村恵理(S)/ピン・・・ディオニュシオス・ソルビス(Br)/ポン・・・ダグラス・ジョーンズ(T)/パン・・・デヴィッド・バット・フィリップ(T)/皇帝アルトゥーム・・・アラスディア・エリオット(T)/ティムール・・・レイモンド・アセト(B) 他/ロイヤル・オペラ合唱団(合唱指揮・・・レナート・バルサドンナ)/ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/ヘンリク・ナナシ(指揮)/アンドレイ・セルバン(演出)/アンドリュー・シンクレア(リバイバル演出)/サリー・ジェイコブス(装置・デザイン)/F.ミッチェル・ダーナ(照明デザイン)/ケイト・フラット(コレオグラフィ)/タティアナ・ノバエス=コエロー(コレオロジスト)

【録音】
2014年9月 ロイヤル・オペラ・ハウス ライヴ

 何かムキになって、この演目を集めているような気がしてきた。2種類のMET、ザルツブルク、ウィーンなどの映像があるにも拘わらず、また手を出してしまった。一つにはリューが日本のソプラノの中村恵理がやっていることも惹かれたかもしれない。

 初演指揮のトスカニーニは初日はアルファーノが補筆した部分を演奏しなかったことは有名である。「ここで作曲者は筆を置いた」と聴衆に向かって、語ったと言われる。かれはアルファーノの部分が気に入らなかったことも知られている。それで彼はかなりその部分をカットしたようで、それが慣例化になったということも何かで読んだことがある。確かにリューの死の直後からは、途端に腰折れのように輝きは失われているのは確かだが、トスカニーニによるカットで劇の展開もわかりづらくなっているのこともあるかもしれない。今もプッチーニが筆を止めたところで幕にしてしまった方が良いように思うのは、私だけだろうか。

 この映像で面白いのは、舞台裏のバンドの奏者は極めてラフな服装で本番を演奏しているようだし、ピット内では作曲者の指定通り、コントラバス・トロンボーンが使用されていることも確認できた。

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