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エルガー自作自演集1914~25年

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『エドワード・エルガー(1857-1934)自作自演1914-1925年全録音集』
【曲目】
CD1
カリッシマ(1914年1月21日)
真紅の扇 Op.81(1920年2月24日)
艦隊の攻撃(1917年7月27日)
カリヨン Op.75(1915年1月29日)
交響的前奏曲《ポローニア》Op.76(1919年5月22日)
付随音楽《スターライト・エクスプレス》Op.78(1916年2月18日)
CD2
序曲《コケイン》Op.40(1917年2月28日)
序曲《南国にて》Op.50(1923年10月26日/1921年12月30日)
ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61(1916年12月16日)
チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85(I,IImt:1919年12月22日/IIImt:1920年11月16日)
愛の挨拶 Op.12(1914年6月26日)
夜の歌 Op.15-No.1(1919年5月22日)
《オラフ王の伝説》からの情景 Op.30(1921年12月7日)
《ゲロンティウスの夢》Op.38より 前奏曲と天使の別れ(1917年2月28日)
《生命の光》Op.29より 瞑想曲(1925年4月)
CD3
《海の絵》Op.37(1922年11月10日/1923年1月8日)
エニグマ変奏曲 Op.36(1920年2月24日/1920年11月16日/1921年5月11日)
威風堂々第1番&威風堂々第4番(1914年6月26日)
バヴァリア3つのの踊り Op.27(1914年6月26日/1917年2月28日)
バッハ/エルガー編:幻想曲とフーガ BWV537(1921年12月7日/1923年10月26日)
ヘンデル/エルガー編:シャンドス・アンセム 第2番~序曲ニ短調(1923年10月26日)
CD4
《子供の魔法の杖》組曲 第1番 Op.1a(1919年5月22日)
《子供の魔法の杖》組曲 第2番 Op.1b(1917年2月28日)
《子供の魔法の杖》組曲 第1番 Op.1a-未発表テイク(1919年5月22日)
《子供の魔法の杖》組曲 第2番 Op.1b-未発表テイク(1919年5月22日)
交響曲 第2番 変ホ長調 Op.63(1924年3月5,20日/1925年4月16日)

【演奏】
エドワード・エルガー(指揮)
交響楽団、ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
マリー・ホール(ヴァイオリン協奏曲:Vn)
ベアトリス・ハリソン(チェロ協奏曲:Vc)
レイラ・メガーヌ(海の絵:A)
【録音】
1914年-1925年
Lani Spahrによる新リマスター(2011)(未発表音源を含む)
 
(発売元コメント)
 サー・エドワード・エルガー(1857-1934)は「パーセル以後イギリスは音楽において低迷を続けている」との汚名を払拭するべく大英帝国からの期待を一身に受けたのかどうか、録音機器開発初期からHMV(イギリスEMI)に多くの自作を録音する機会に恵まれました。この時期、小編成のアンサンブルならともかくエルガーの主要な管弦楽曲をこれほどさかんに録音出来たのはエルガーが当時のイギリスの代表的作曲家として期待されていたこと、そしてもちろんイギリスEMIの録音技術の高さを物語るものといえましょう。録音は全てEMI収蔵音源で最古の録音が第1次大戦の約5ヶ月前ですが保存状態は極めてよく、リマスターの効果(2011年新リマスター)もあり、ノイズも最小限で純粋に鑑賞に耐えうる内容です。
 
 歴史的録音も極まれりといった感じのBOXである。すでに、電気式録音の時代の自作自演盤は本家のEMIからBOXとなって出ているが、それに先立つアコースティック録音の時代にもこうした自作自演盤が存在するとは驚きである。
 
 確かに聴くと聴きやすい状態になっていて、鑑賞に差し障りはない。だが、オーケストラの実態のわからない単に「交響楽団」とクレジットされている団体はお世辞にもうまいとはいえない。弦楽器は当時のスタジオの制約からプルトの数を減らしているようだ。アマチュアに毛が生えたような感じではある。奏者にも戸惑いもあったのかもしれない。1914年の録音というとニキシュがBPOを振ったベートーヴェンの第5番を少しだけ耳にしたが、とても鑑賞に耐えられる代物ではなかった。音も遠く、あの世から聴こえる音楽という感じがしたが、こちらはそうでもなく生々しく聴こえる。
 
 表カバーの写真はCD1の1曲目を収録した後にポーズを取ったメンバーたちだという。普通の楽器を弾いているのがわかる。また、チェロ協奏曲は初演者のベアトリス・ハリソンが弾いているのも貴重だと思う。

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