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ドニゼッティ:歌劇「アンナ・ボレーナ」(ウィーン)

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『アンナ・ボレーナ』全曲 ジェノヴェーゼ演出、ピド&ウィーン国立歌劇場、ネトレプコ、ガランチャ、他(2011 ステレオ)
[出演]アンナ・ネトレプコ(アンナ・ボレーナ/ソプラノ)エリーナ・ガランチャ(ジョヴァンナ・シーモア/メゾ・ソプラノ)イルデブランド・ダルカンジェロ(エンリーコ8世/バス・バリトン)フランチェスコ・メーリ(リッカルド・パーシー卿/テノール)エリーザベト・クールマン(スメトン/メゾ・ソプラノ)
ダン・パウル・ドゥミトレスク(ロシュフォール卿/バス)ペーター・イェロシッツ(ハーヴェイ/バス)
[演出]エリック・ジェノヴェーズ[装置]ジャック・ガベル&クレア・スターンバーグ[衣裳]ルイザ・スピナテッリ[照明]ベルトラン・クデルク
[指揮]エヴェリーノ・ピド[演奏]ウィ-ン国立歌劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]トーマス・ラング&マルティン・シェベスタ
[収録]2011年3月31日、4月2日&5日ウィーン国立歌劇場[映像監督]ブライアン・ラージ
 
 ネトレプコとガランチャが共演したウィーン国立歌劇場の公演映像である。映像監督がブライアン・ラージというのが、いささか抵抗はあるが、最盛期の女声が共演するのは見ものではある。ただし、現在リリースされているのは、日本語字幕はなく、英語字幕での鑑賞を強いられている。
 
 さて、話の内容はヘンリー8世のイギリス王室内の出来事である。タイトルロールは英語風にいうとアン・ブーリンのこと。主な人物の名を目にすると世界史で習った内容だった。2幕の悲劇的セリア・オペラと出る。最後はヒロインの狂乱の場となって、「ルチア」と並ぶシーンでもある。いずれもイギリスが舞台であるのが、面白い。
 
 キャストもイタリア以外の歌手が大半だし、オーケストラも女性や東洋人のヴァイオリン奏者がいたり、合唱でも東洋人のメンバーがいたりして、かつてのローカル色は後退しているように見える。舞台はシンプルだが、下手な読み替えでないのもうれしい。
 

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