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ライナーによる「カルメン」(RCA)

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『カルメン』全曲 ライナー&RCAビクター管、スティーヴンズ、ピアース、他(1951 モノラル)(3CD)
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲

 リーゼ・スティーヴンズ(メゾ・ソプラノ:カルメン)
 ジャン・ピアース(テノール:ドン・ホセ)
 ロバート・メリル(バリトン:エスカミーリョ)
 リチア・アルバネーゼ(ソプラノ:ミカエラ)、他
 ロバート・ショウ合唱団、リセ・フランセーズ児童合唱団
 RCAビクター管弦楽団
 フリッツ・ライナー(指揮)

 録音時期:1951年5月、6月
 録音場所:ニューヨーク、マンハッタン・センター
 録音方式:モノラル(セッション)
 
 ライナーがシカゴ交響楽団の常任指揮者になる直前のもの。当時はMETでオペラを振っていたりした。これはRCAへのセッションだが、翌年のライヴ録音もあって、タイトルロールも同じリーゼ・スティーヴンズだった。オーケストラはレコード会社の名前があてはめてあるが、METのそれということが言われている。
 
 さて、こちらの方がいくぶん速めのテンポで仕上がっていて、音も心なしか軽い印象を持つ。衛兵の交代の箇所の児童合唱は正直いってうまくない。ライヴの方が良かったように思う。大人の合唱もメンバーがあまりいないようで薄く聴こえる。この団体は、トスカニーニの録音でよく目にした合唱団のようだ。
 
 なお、第4幕の冒頭で管弦楽だけの踊りの音楽の挿入がある。その一つに「ファランドール」というのがあって、その箇所にさしかかったら、「アルルの女」第2組曲の最終曲の後半部をそのまま演奏していた。これはユニークな構成だと思った。

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