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Channel: 趣味の部屋
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ロト&レ・シエクルの2つのアルバム

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ドビュッシー:
・管弦楽組曲第1番 (1882) (祭/バレエ/夢/行列とバッカナール)
 録音時期:2012年2月2日
 録音場所:パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク

・『海』~3つの交響的スケッチ
 録音時期:2012年4月13日
 録音場所:ローマ、聖チェチーリア音楽院
 
ストラヴィンスキー:
・バレエ音楽『春の祭典』(1913年初版)
 録音時期:2013年5月14日(メス・アルセナル)、5月16日(グルノーブルMC2)、9月29日(フランクフルト旧オペラ座)

・バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年初版)
 録音時期:2013年5月14日(メス・アルセナル)、5月16日(グルノーブルMC2)
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮 レ・シエクル
 
 二つのディスクは1年間の間があるようだが、実はドビュッシーの方が商工中金の出している雑誌「商工ジャーナル」に紹介されていたのに、興味を覚えたからだ。検索してみたら、ストラヴィンスキーも出てきたという次第。
ドビュッシーの方は珍しい初期の管弦楽組曲第1番を録音していたことが大きなポイントでもあった。解説によると第3曲の「夢」のフルスコアが紛失、他も不完全な状態だったのを現代の作曲家が補筆完成したものらしい。もちろんこれが世界初録音であった。
 
 正直、指揮者もオーケストラも知らない初めて知った。アプローチは古楽のピリオド奏法のアンサンブルだそうだ。古典派以前の作品ばかりと思っていたら、こうした後期ロマン派から現代曲も挑戦しているとは正直驚いた。あまりビブラートを弦はかけないから、ストレートな音に聴こえる。管楽器も普通のオーケストラで使用しているものとはやや異なるのかもしれない。新鮮な響きは一つの収穫だった。

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