ザラストロ:ギュンター・グロイスベック
タミーノ:サイミール・ピルグ
夜の女王:アルビナ・シャギムラトヴァ
パミーナ:ゲニア・キューマイヤー
パパゲーナ:アイリッシュ・タイナン
パパゲーノ:アレックス・エスポージト
モノスタトス:ピーター・ブロンダー
タミーノ:サイミール・ピルグ
夜の女王:アルビナ・シャギムラトヴァ
パミーナ:ゲニア・キューマイヤー
パパゲーナ:アイリッシュ・タイナン
パパゲーノ:アレックス・エスポージト
モノスタトス:ピーター・ブロンダー
ローラント・ベーア指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
演出:ウィリアム・ケントリッジ 装置:ウィリアム・ケントリッジ、サビーヌ・トゥーニセン
衣裳:グレダ・ゴイリス 照明:ジェニファー・ティプトン
収録時期:2011年3月20日
収録場所:ミラノ、スカラ座(ライヴ)
イタリア・オペラの殿堂スカラ座が上演するドイツのジングシュピールなどは、余ほどの好事家が手にする歴史的録音くらいしかお目にかかれなかったが、最近はこうして最新の映像ライヴがソフトになって出てくる。時代は変ったのであろう。またオペラ・ハウスも国際化が進み、以前のような固定観念がなくなったのかもしれない。
ここで出演している歌手も指揮者もこれで初めて接する人たちばかりだが、音楽自体はたいへん高い水準だたと思う。演出も素描とアニメーションを取り入れた今時の演出。思い切り現代化されたわけではなく、19世紀と20世紀の境目あたりの時代ような設定になっている。手廻しの映画カメラなんかが小道具に使われている。
ただ、この装置や仕掛けがこのオペラに沿って効果を上げているかというと、やや首を傾けざるを得ない。やはり頭でっかちの演出という感じである。