(曲目)
CD1①交響詩「海」
②夜想曲 ジョン・オールディス合唱団
③交響組曲「春」
④クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番 ジェルヴェース・ド・ペイエ(クラリネット)
CD2①牧神の午後への前奏曲
②遊戯
③管弦楽のための映像
④神聖な舞曲と世俗的な舞曲 アリス・シャリフー(ハープ)
ピエール・ブーレーズ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(CD1、CD2①②) クリーヴランド管弦楽団(CD2③④)
解説によるとLP3枚分を2枚のCDにしたものだという。ブーレーズがCBSに録音したドビュッシーの曲が全て網羅されていると思う。収録が1966年から68年にかけて行われた。クレンペラー晩年の時代のNPOとセル晩年の時代のクリーヴランドが相手である。両巨匠とは全く肌合いのことなる指揮ぶりで、細部までが明確にわかる演奏というのが特徴。したがって、今まで気にならなかった音型に気付くなんていう現象も多々ある。
LP時代に葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」の絵があしらってあったのを覚えている。初出当時は買っていないが、日本の浮世絵が何故ジャケットに載っていたかは後年知った。ドビュッシーも日本の絵に触発されていたとわかりうれしい気分になったのを思い出した。先日新聞の文化欄にこのアルバムの紹介があったのを見て、買ってしまった。同じが絵が4つ色調を変えてあるのは、ブーレーズの細部まで聴かせる姿勢の象徴なのであろう。