北朝鮮は中国に依存していて、べったりかと思ったら、そうでもなさそうなことを示すニュース。金正恩第一書記にしてみれば、乗っ取られるという強迫観念があるのかもしれない。しかし、中国が物資や資金を絶てば、破産してしまうことも事実ではある。
このニュースを読むと、中国への不信感もかなりあることを示している。では、中国はどう思っているのか。10数年前に豆満江周辺に所用があって、団体行動ながら、辺境朝鮮自治州の街に行ったことがある。そこに駐屯する中国軍の砲身は全て北朝鮮の方角に向いていた。もちろん軍人と話したわけではないが、中国の北朝鮮への不信を垣間見た思いがした。その地域は北朝鮮にも親族のいる朝鮮系の人たちの多い地区で、当時の金正日総書記に対しても複雑な思いで見ていたような風があった。