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イッポリトフ=イヴァノフ:交響曲第1番 他

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イッポリトフ=イヴァノフ:交響曲第1番 他
1.交響曲 第1番 ホ短調 Op.46
2.トルコの断章 Op.62
3.トルコ行進曲 Op.55
 
ヘイ・チョー指揮 シンガポール交響楽団

録音 1984年1月21日 シンガポール,ヴィクトリア・メモリアル・ホール
 
 組曲「コーカサスの風景」で有名なイッポリトフ=イワーノフのアルバム。交響曲や管弦楽曲を集めたもので、これも異国情緒満点の作品群だ。カタログにはウクライナのオケのものでほぼ同内容のものがあったが、あまりそちらは触手は伸びず、ロシア外部の団体のものを探したら、シンガポールのオケのものがあった。これは「マルコポーロ」というレーベルから出ていたものを移管して、廉価にしたものらしい。交響曲よりもトルコを題材にしたものが面白い。交響曲は師匠のリムスキー=コルサコフの模倣のような部分もあって、面白みには欠けるように感じた。指揮者もオケもあまり聴いたことはないが、アンサンブルはしっかりとしていた。

天国と地獄(黒澤プロ・東宝1963年)

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 三十郎が主演の時代劇を2本撮った後の久々の現代劇である。話はたいへん精巧に出来ていて、複数の脚本家の合議制の賜物だと思う。公開は1963年3月だから、まだ新幹線はない。在来線の特急を使った誘拐の身代金受け渡しがクライマックスとなっている。
 
 アメリカのエド・マクベインの「87分署」の中の「キングの身代金」が原作だそうだが、翻訳ものとは思えないほど翻案はうまくいっている。犯人は上流にいい家を構える靴メーカーの役員一家に反発を覚えて誘拐を画策する。しかし、その役員も社内抗争の真っ只中で権力争いに身を削っている。そういう背景で物語は進行する。その中で正義感の塊ながら、ややもすると独断専行気味の警部が登場する。扮しているのがぎょろ目の仲代達矢だから、余計に不気味に感じる。顛末は一応ハッピーエンドではあるが、何か釈然しないものが残る。その象徴がラスト、シャッターが下りて唐突に映画が終わるところだ。そこが黒澤監督を始めとする作者の強調したいところだったかもしれない。そこが凡百のドラマと異なるところだと思う。本当はもう少しシーンがあって、別のラストシーンが用意されていたという。多分説明的すぎるということで編集時にカットされたと思う。ただ、予告編にはそのシーンが組み込まれているみたいではある。

R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」(MET映像)

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『カプリッチョ』全曲 J.コックス演出、A.デイヴィス&メトロポリタン歌劇場、フレミング、コノリー、他(2011 ステレオ)

伯爵令嬢マドレーヌ(ソプラノ)   ルネ・フレミング

伯爵(バリトン)            モルテン・フランク・ラーセン
 フラマン(テノール)          ヨゼフ・カイザー
 オリヴィエ(バリトン)         ラッセル・ブラウン
 ラ・ロッシュ(バス)           ピーター・ローズ
クレヨン(アルト)            サラ・コノリー

  トープ氏(テノール)         ベルナルド・フィッチ

アンドリュー・デイヴィス指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
収録時期:2011年4月23日  収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)

 R.シュトラウス最後のオペラ。初演は1942年10月28日にバイエルン国立歌劇場においてというから、戦時中のことだ。オペラ論を舞台で展開するような趣向の喜劇的な内容である。深刻な斬った張ったは回避したのだろうか。戦争の憂さから逃避しているのかもしれない。しかし、どこか暗い感じもするのは、社会情勢と作曲者自身の老いもあったのかもしれない。

 合唱はなく、オーケストラは時として室内楽的な演奏をも要求されるので、かなり難しい演目かもしれない。もちろんヒロインなどの負担は大きい。そうそう取り上げられる演目ではないような気がする。

『カプレーティとモンテッキ』全曲(サンフランシスコ歌劇場)

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【収録情報】
● ベッリーニ:歌劇『カプレーティとモンテッキ』全曲

 ジョイス・ディドナート(Ms ロメオ)
 ニコル・キャベル(S ジュリエッタ)
 サイミール・ピルグ(T テバルド)
 エリック・オーウェンズ(Bs-Br カペッリオ)
 リ・アオ(Br ロレンツォ)
 サンフランシスコ歌劇場管弦楽団&合唱団
 リッカルド・フリッツァ(指揮)

 演出:ヴァンサン・ブサール
 装置:ヴァンサン・ルメール
 衣装:クリスチャン・ラクロワ
 照明:グィード・レヴィ

 収録時期:2012年10月
 収録場所:サンフランシスコ歌劇場(ライヴ)


 先日、BSプレミアムでも別の劇場の公演を見たばかりだが、これはアメリカのサンフランシスコの歌劇場のもの。残念ながら日本語字幕はなく、英語の字幕での鑑賞。前半は運転しながらなので、音のみの鑑賞ではあった。

 このベルリーニのオペラは、我々がよく知っているシェークスピアの戯曲ではなく、本来の伝承によったものかもしれない。バルコニーでの出会いとか、ジュリエットの独白もない。題名からして、敵対する両家の殺伐とした闘争が前面に出ているような気もする。ロミオはメゾのズボン役になっているので、どこか同性愛的な妖しげな雰囲気があるのもこのオペラの特徴でもある。

 この公演もやや現代的な風俗になっていて、中世のイタリアではない感じがする。まだ、欧州のどこかの劇場の映像のようにマフィアの抗争事件風の演出よりは遥かにわかりやすい演出ではあった。

悪い奴ほどよく眠る(黒澤プロ・東宝1960年)

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 これは黒澤プロの第一作となる作品。前作の「隠し砦の三悪人」が思わぬコストが嵩み、東宝社内で責任問題にまで発展したという。それで、黒澤明監督にも自覚してもらう意味もあって、黒澤プロ設立で映画を製作する方向になったという。これは「日本映画発達史」に書いてあったことである。

 さて、娯楽時代劇から一転して、社会の不正を告発する内容の社会派的作品になった。山本薩夫監督も真っ青の内容ではある。ただ、主人公はややスーパーマン的な行動は現実離れのような気がするし、結局は不正はそのまま温存される形で終わる。何か黒澤監督は感情的に怒っている風もあって、その分説得力が削がれているのは、残念に感じる。

ミュージカル『ショウ・ボート』デメイン&サンフランシスコ歌劇場

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【収録情報】
● ミュージカル『ショウ・ボート』

音楽:ジェローム・カーン
脚本・作詞:オスカー・ハマースタイン2世
原作:エドナ・ファーバー
オーケストレーション:ロバート・ラッセル・ベネット

ハイディ・ストーバー(マグノリア)
マイケル・トッド・シンプソン(ゲイロード)
ビル・アーウィン(アンディ船長)
パトリシア・レーセット(ジュリー)
モーリス・ロビンソン(ジョー)
アンジェラ・レニー・シンプソン(クイーニー)
ハリエット・ハリス(パーシー)
キルスティン・ワイアット(エリー)
ジョン・ボルトン(フランク)、
パトリック・カミング(スティーヴ)

ジョン・デメイン指揮 サンフランシスコ歌劇場管弦楽団・合唱団、ダンサー
演出:フランチェスカ・ザンベロ
収録時期:2014年6月  収録場所:サンフランシスコ・オペラ、ライヴ

 これはミュージカルの古典ともいうべき作品ではあるが、上演したのがサンフランシスコ歌劇場ということで、オペラの範疇にさせてもらった。ミュージカルは音楽や踊りを楽しめば良いというのではなく、いろいろと社会的なことを案外取り上げているものである。これも人種差別のことを取り上げている。1927年当時としてはかなり大胆な内容だったかもしれない。台本を担当したのが、オスカー・ハマースタイン2世で「サウント・オヴ・ミュージック」でもナチスの非道な面を取り上げていたから、変に納得してしまう。

 輸入盤で英語の字幕を出して鑑賞。有名な「The Old Man River」は心に沁みるナンバーだと改めて思った。ミシシッピ川の悠久さと人間の営みのはかなさを歌ったもの。それに差別される黒人の悲哀が重なる。指揮者デメイン自身の解説ではジェローム・カーンはアメリカのシューベルトみたいは人なのだそうだ。また、この公演では1927年初演当時のオーケストレーションが使われているという。幕が上がる前の前奏曲はピット内のオーケストラが映る。弦楽器は通常のプルトのようだが、木管はクラリネットが2本以外は全て1本、ホルン2、トランペット2、トロンボーン1、テューバという金管。それにギターとパンジョーが加わる。打楽器はティンパニとドラムセット他に鍵盤打楽器などを担当する奏者が1人といった陣容だ。典型的なシアター・オケの編成であった。

梅小路機関区

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 8月30日に元・梅小路機関区の機関車博物館が閉館した。新たに出来る京都の鉄道博物館に発展的解消ということらしい。今、山口線で走行しているC571も本来はここの所属。出来るなら、雨ざらしになっていた機関車もちゃんと整備して、きれいにしてくれたらと思う。
 

RVW:交響曲第5番ニ長調/交響曲第9番ホ短調 バケルス/ボーンマス交響

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交響曲第5番ニ長調/交響曲第9番ホ短調 バケルス/ボーンマス交響
ヴォーン・ウィリアムズ
・交響曲第5番ニ長調
・交響曲第9番ホ短調
今さらながらに、また屋上に屋を架すことになってしまった。店舗にあったのを見つけて衝動的にレジに持ち込んでしまった。帰って聴いてみると悪くはない。ことに第5番はヒーリング効果がある。9つのRVWの中で好きな作品でもある。

ファルスタッフ』全曲 カルロス・クライバー&チューリッヒ歌劇場

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収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』全曲

 ノーマン・ミッテルマン(ファルスタッフ)
 ウィリアム・ユストゥス(フォード)
 エルンスト・アウグスト・シュタインホフ(フェントン)
 パウル・スパーニ(カイウス)
 リヒャルト・フォン・ヴローマン(バルドルフォ)
 ゲリー・デ・グロート(フォード夫人)
 ルシーユ・カイラー(ナンネッタ)
 エリカ・ウィーン(クイックリー夫人)
 エレン・クンツ(ペイジ夫人)
 ヘイツ・ボルスト(ピストラ)

カルロス・クライバー指揮 チューリヒ歌劇場管弦楽団・合唱団
録音時期:1965年3月4日  録音方式:モノラル(ライヴ)

 クライバーがレパートリーを集約する前の時期のもの。後年、ヴェルディは「椿姫」と「オテロ」に絞られるわけだが、初期はこうしていろいろ指揮をしていた。

 とてもアグレシッヴな音楽運びなのだが、如何せん、音質があまりよくない。第2幕第1場の最後は欠落しているし、盛大な咳が入ったり、揺れたりして鑑賞しづらい。資料的には貴重だが、鑑賞用となると厳しい。先日聴いた1937年のトスカニーニによるザルツブルク音楽祭の方がまだ聴ける。

マクスウェル・デイヴィス:交響曲第10番、パヌフニク:交響曲第10番 パッパーノ&ロンドン響

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【収録情報】
1. マクスウェル・デイヴィス:交響曲第10番 op.327『アラ・リチェルカ・ディ・ボッロミーニ』 (2013-14)
 録音時期:2014年2月2日(世界初演) マルクス・ブッター(バリトン)
2. パヌフニク:交響曲第10番 (1988)
 録音時期:2014年10月19日
アントニオ・パッパーノ指揮 ロンドン交響楽団・合唱団


「LSO Live」の新譜は、現代イギリスを代表する世界的な作曲家のひとり、ピーター・マクスウェル・デイヴィスの交響曲第10番。80歳の誕生日を作曲者が迎える2014年2月におこなわれた世界初演時の模様をライヴ収録したもので、指揮はこれが「LSO Live」初登場となるアントニオ・パッパーノが担当しています。
 作曲者自身「わたしの書いた作品のなかで、もっとも激しい音楽」と述べるこの曲は、17世紀に実在した建築家フランチェスコ・ボッロミーニの物語を描いた演奏時間42分ほどの作品。イタリア・バロックを代表する建築家でありながら、ボッロミーニは特異な建築であまたの批判に苦しんだ末に、不幸にも自殺を遂げています。ちなみに、マクスウェル・デイヴィスがこの人物をテーマにするのは2度目で、前回2001年から2007年に作曲された弦楽四重奏の連作10曲のうち、『ボッロミーニに寄せるメタフォーレ』と題された第7番でも取り扱っていましたので、その思い入れの深さも窺い知れるところです。バリトン独唱と合唱を擁し、オラトリオやカンタータを思わせるこの交響曲でも、ボッロミーニの建築理念と数学的原理が全曲に浸透し、創造性、生と死、そして再生について語られます。
 ロンドン響、ローマ聖チェチーリア国立音楽院管、チャイコフスキー記念交響楽団による共同委嘱作品として作曲された交響曲第10番ですが、指揮のパッパーノといえば聖チェチーリア国立音楽院管現音楽監督。もともとロンドン出身で、2002年に就任したロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督の活動と並行して、ここ毎シーズン登場して好評を博すロンドン響とはすでに20年来の親密な間柄となれば、ここで初演の大役を果たすにふさわしいのは、このひとをおいてほかにいないでしょう。パッパーノは作品と作曲者について次のように賛辞を寄せています。
「マックスがこの作品について説明したときに、私はそのドラマティックな内容にとても強く引きつけられました。かれはこの曲の大部分を病院で書きました。白血病と診断され、長期間治療を受けていたので、曲はとてつもない哀愁が強烈に漂い・・・作品に知識の持つ力と確信をもたらしているのです。」
 この言葉のままに、作曲者が込めた迫真のメッセージに対するパッパーノの熱い共感が伝わるこのアルバム。現時点で本作品の唯一のレコーディングとなります。
 カップリングは、アンジェイ・パヌフニク作の同じく交響曲第10番。こちらはマクスウェル・デイヴィスの世界初演より8か月あまり、2014年10月のパヌフニク生誕100周年記念コンサートにおけるライヴ・レコーディングとなっています。
 母国ポーランドから亡命、1991年に世を去るまでのほぼ半世紀に亘る後半生をイギリスで終えたパヌフニクは、生前からロンドン響にとってゆかりの深い作曲家であっただけでなく、現在も、楽団はカミラ未亡人の協力のもと「LSOパヌフニク・スキーム」を通じて、毎年有望な若手作曲家6名を選出して作品発表の機会を設け、偉大な作曲家の業績を特別に讃えていることで知られます。
 シカゴ響創設100周年記念委嘱作として、1988年に作曲された交響曲第10番は、パヌフニクのほかの数多くの作品と同様に、独特の簡潔な表現が特徴的で、この場合にはフィボナッチ数列ですが、幾何学の影響を受けています。さらに、その人間性と激しくも奥深い音楽の才能とを伝えるため、パヌフニクが配分した、グループ化されたさまざまな楽器の組み合わせによって、極上のサウンド・クオリティを獲得しているのも、この交響曲の魅力。全曲は4つのセクション(ラルゴ-アレグロ・モデラート-プレスト-アダージョ)に分かれていますが単一楽章形式により切れ目なく演奏されます。不穏なブラスの咆哮で幕を開ける、この交響曲の最初の部分は、ある種の嘆願の性格を持つもの。続く瞑想的性格のセクションはクライマックスへと次第に高まりつつ、突如、打ち切られ、弱音の弦の振動のみが残ります。その後、祈願するようなセクションが現れ、消え入るように閉じられます。(キングインターナショナル)


 これは前からLSOのFacebookの記事で初演の模様が再々紹介されていたものである。マクスウェル・デイヴィスの交響曲は第6番までが自身の指揮でナクソスから出ているが、それ以降は録音がない。そこへ新作の初演の報。やはりロンドン交響楽団はその自主製作盤でリリース。イギリスに帰化したパヌフニクの、やはり交響曲第10番とカップリングするという小粋なことをやってくれた。

 上の発売元のコメントにもあるようにデイヴィスの方は声楽を伴うカンタータのような作品。どうもイタリア語のようだ。4つの部分の内、第2部と第4部にバリトンの独唱と混声合唱が入る。今は英訳の詩を読むのも億劫だが、聖書ではなさそうである。音楽は相変わらず難解なところもある。編成は大きく特殊楽器を多く要求される。コントラバスクラリネットといった吹奏楽ではみかけるが管弦楽では滅多にみない楽器まで使われている。そのクセ最後は静かに終わるので、いつのまにか済んでいるといった感じ。パヌフニクの方もそうである。演奏する方はこういうのが却って難しい。ライヴながら拍手は入っていない。

 

ザルツブルク音楽祭/カラヤン&VPO:R.シュトラウスの2つの交響詩

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【曲目】
R. シュトラウス:
(1)交響詩「ドン・キホーテ」
(2)交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
【演奏】
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・シュトレング(ヴィオラ)、ピエール・フルニエ(チェロ)

【録音】
ライヴ録音:1964年8月30日/ザルツブルク音楽祭/祝祭大劇場

1964年ウィーン・フィルの6月定期で決裂したフルニエとカラヤンがザルツブルクで和解再会を果たした記念碑的演奏!松ヤニ飛び散るとはこのこと!鬼神のごとき激しさのフルニエ雄大雄渾なカラヤンがすごい!

1964年ウィーン・フィル6月定期の目玉であったカラヤン、フルニエ共演のドン・キホーテですが、直前に2人の見解の相違からフルニエがキャンセルするという事件が起こり、当時ウィーンの新聞でもとりあげられる事態となりましたが、ザルツブルク音楽祭で劇的に和解、ここで聴かれる大名演の誕生となりました。両者の気迫が凄まじいものがございます。カラヤンのツァラも大スケール。モノラルながら大変良好な音質です。
キングインターナショナル

 天の邪鬼であるのか、カラヤンはセッション録音よりもライヴ録音の方に興味がある。殊にこうした一発勝負のものは、さぞや熱気のあるものだろうと思ってしまう。

 さて、発売元のコメントにもあるが、フルニエとカラヤンは喧嘩別れを一旦して、和解を経てこの演奏会に臨んでいるというから、面白い。トラブルを乗り越えて、その穴埋めをするかのように共演していたのかもしれない。もう一つの方は有名なファンファーレの後、変な音になるが、珍しく間違いを犯した奏者がいたのかもしれない。VPOとは言っても、人間だからこうしたことはあるのだろう。ライヴならではのスリリングなところでもある。

 これはオーストリアの放送局による録音なのだろう。モノラルながら、状態は良く、スケール感はある。

軍旗はためく下に(深作欣二)(新星映画・東宝1972年)

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 今、ディゴスティーニという出版社が東宝・新東宝による戦争映画のDVD付雑誌を発行している。この映画はそれによって、やっと初めてDVDになった作品である。内容が内容だけに、憚られていたのかもしれない。しかし、自分はこの作品を名画座の上映で観ている。ことに銀座並木座は何回も上映していたように記憶する。

 夫が戦場で死亡したが、戦死ではなく軍法会議の決定で処刑されたので、恩給が出ない。それを不信に思った妻が真相を確かめるべく、関係者に聞いて廻るという内容である。内容はかなり辛いものがあって、決して愉快な作品ではない。だが、そこから自分に不都合なことを隠蔽して、弱い者に責任を転嫁して恥じない人間の業の深さがあぶり出される。こうしたことは戦場における犯罪行為なのだが、戦争という異常事態で感覚が麻痺してしまうのかと恐ろしくなる。こうしたことは敗戦国ばかりでなく、戦勝国にもあったろうと思われる。負けたから、いろいろと悪行として白日の下にさらされるケースが多かったのだろう。また、責任追及を恐れて証拠隠滅もあるから、真実がなかなかわかりづらい状況なのが、戦争中の行為なのだと思う。

 深作欣二監督は本拠の東映では実録風のヤクザ映画を多く手掛けたが、他社で撮るとこうした反骨精神旺盛な作品を作る。出演者も東映作品とは異なる顔ぶれが多いから、様子も違う。「仁義なき戦い」の直前に発表した問題作だと思う。

ドミトリー・キタエンコのスクリャービン全集

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【曲目】
スクリャービン:
[CD1]①交響曲第1番ホ長調Op.26           
     タマーラ・シニャフスカヤ(MS)、アレクサンダー・フェディン(T)、フランクフルト・フィグーラル合唱団
    ②交響曲第4番ハ長調Op.54「法悦の詩」

[CD2]①交響曲第2番ハ短調Op.29
    ②ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調Op.20         ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)

[CD3]①交響曲第5番Op.60 「焔の詩=プロメテ」   ウラディミール・クライネフ(ピアノ)、バイエルン放送合唱団
    ②交響曲第3番ハ短調Op.43「神聖な詩」
    ③前奏曲「夢」Op.24

【演奏】ドミトリー・キタエンコ(指揮)フランクフルト放送交響楽団

 初めてドミトリー・キタエンコ指揮の演奏を聴く。ラトルの後任としてベルリン・フィルから音楽監督にと指名されたから、こうして再発されたのだろう。この録音はエリアフ・インバルの後を受けたフランクフルトの放送局の常任時代の録音だ。

 別に奇抜なことはやっていない。オーソドックスな解釈だと思う。やはり、母国の作曲家の作品だから、共感することも多々あるような感じだ。ルッカルド・ムーティやジェゼッペ・シノーポリなどの演奏とは少し肌合いが違って聴こえた。このアルバムで協奏曲と最後の小品は初めて聴くもの。異端児の印象のあるスクリャービンが古典のように聴こえた。ところで、この中で比較的有名な第4番「法悦の詩」だが、最後は合唱が入っているようだ。これは初めて聴く処置で、驚いた。合唱団のクレジットもない。

ゲルギエフ&LSO/ラフマニノフ:第3番&バラキレフ:交響詩「ロシア」

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【曲目】
①ラフマニノフ:交響曲第3 番イ短調op. 44
②バラキレフ:交響詩「ロシア」

【演奏】
ワレリー・ゲルギエフ(指揮) ロンドン交響楽団

【録音】
2014年11月11 & 13日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)

 ロンドン交響楽団の自主製作盤のライヴ録音シリーズ。ここも常任が変わる。ベルリン・フィルを辞したラトルが就任することになっている。既に何度か顔合わせをしているみたいではあるが、今はワレリー・ゲルギエフがシェフである。マーラーやプロコフィエフの交響曲全集など結構面白い企画を出してくれている。今回はラフマニノフの第3番とバラキレフのレアな作品がフィルアップされている。

 ラフマニノフは流石に手慣れた感じで、とてもいい演奏だと思った。しかし、天の邪鬼の私の目当てはフィルアップの交響詩「ロシア」。初めて聴くが、結構民族的なところがあっていい。好みの構成であった。収録時間は1時間未満ながら、とても満足した。

ロッシーニ:歌劇《ブルスキーノ氏》

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【演奏】
ガウンデンツィオ:ソフィーアの後見人…カルロ・レポーレ(バリトン)
ソフィーア…マリア・アレイダ(ソプラノ)
ブルスキーノ:ガウンデンツィオの旧知…ロベルト・デ・カンディア(バリトン)
ブルスキーノ2世:ブルスキーノの息子/警官…フランシスコ・ブリート(テノール)
フロルヴィッレ:ソフィーアの恋人…デイヴィッド・アレグレット(テノール)
フィベルト:旅館の主人…アンドレア・ヴィンツェンツォ・ボンシノーレ(バス)
マリアンナ:ソフィーアの女中…ヒアーラ・アマール(メゾ・ソプラノ) 他
ロッシーニ交響楽団
ダニエーレ・ルスティオーニ(指揮)
テアトロ・ソッテッラネーオ(演出)
アカデミア・ディ・ベル・アルティ・ウルビーノ(装置・衣装)
ローベルト・カファッギーニ(照明)
ティツィアーノ・マンキーニ(映像ディレクター)
カルメン・サントーロ(コレペティートル&フォルテ・ピアノ)

【収録】
2012年8月 ペーザロ,ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル ライヴ収録

 愛し合う2人、フロルヴィッレとソフィーア。しかし彼らは結婚することができません。なぜならフロルヴィッレの父とソフィーアの後見人ガウデンツィオが犬猿の仲。反対されるに決まっているからです。しかしフロルヴィッレの父が死去したため「これはもしかしたら結婚できるかも」と2人は期待するのですが、ガウデンツィオはさっさとソフィーアの結婚相手を決めてしまいます。その相手がブルスキーノ氏の息子というわけです。しかし、ガウデンツィオはブルスキーノ氏の息子の顔を知りません。その上、実はフロルヴィッレの顔も知りません・・・。
 1812年、20歳のロッシーニが作曲したこの『ブルスキーノ氏』は、当時彼が手を染めていた「オペラ・ファルサ(笑劇)」に属するもの。1幕というコンパクトな形式のなかにテンポ良く物語が詰め込まれていますが、この作品はなぜか、たった1回しか上演されずにそのままお蔵入り。自筆譜までが行方不明になってしまうという憂き目にあいます(その自筆譜は45年後にロッシーニの元に戻るのですが)。
 さて、この2012年のペーザロでの上演は、物語の舞台を現代のテーマパークへと移し替えます。ポップコーン・スタンドやバルーンに囲まれた舞台の上で、カラフルでキッチュな衣装を着けた人々がユーモラスに動き回ります。登場するイヌまでもがユーモラスです。もちろん物語は複雑に絡み合い、ひと時でも目を離すと何が何だかわからなくなるのですが、音楽はひたすら軽妙で、ついつい聴き惚れてしまいます。1983年生まれの若手指揮者ルスティオーニの鮮烈な指揮も素晴らしいもの。素晴らしいひとときをお楽しみください。(OPUS ARTE)


 これも、ロッシーニの見直しの流れの中の公演だろうか。序曲は演奏会でも取り上げられてはいるが、オペラ自体は殆ど上演されていないと教わったものだ。だが、こうして舞台にかかり、映像ソフトまで出てくるというのは隔世の感がある。

 演出はどこかの遊園地で繰り広げられる寸劇という趣向で、演出家が立ち位置を指定したり、オーケストラのメンバーが遅刻してきたり、指揮者も何をやっているかといった「演技」をさせている。やっと指揮者氏がピットに案内するとオペラが開始となる。それまでに舞台裏からロッシーニの他の有名なオペラの序曲の録音が流れていたら、立て看板には「ウィリアム・テル」「泥棒かささぎ」などの題名が書かれていたりする。しかし、寸劇の中味はオーソドックスというユニークなものだった。

1941(スティーヴン・スピルバーグ)(アメリカ1979年)

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 ステx-ヴン・スピルバーグ監督が「未知との遭遇」の後に作った戦争パロディ映画。俗に彼の失敗作とされている。確かにあまり笑えない喜劇ではある。出演者は大物俳優を揃えていて、迫力はありあそうながら、あまりにも騒々しく、感銘は残らない。

 1980年3月の日本公開というから、公開後二番館で観た記憶はある。銀座通りの一筋裏の銀座文化という映画館だったと思う、」それでも2時間近い長尺だったが、それより30分近く長い「完全版」があるのを最近知った。どちらかというと出演俳優に助けられた作品のような気がする。日本海軍の潜水艦の艦長は三船敏郎、そしてドイツから払い下げらしく、指導役としてドイツ海軍の軍人が乗っているが、これがなんとクリストファー・リーである。こういう俳優たちも喜劇の出来る人たちではある。そうした人たちの熱演が必ずしも生かされてないような映画であろう。



ロッシーニ:歌劇《アルジェのイタリア女》

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イザベッラ・・・アンナ・ゴリチョーヴァ(コントラルト)
ムスタファ・・・アレックス・エスポージト(バス)
リンドーロ・・・石倚潔(テノール)
タッデオ・・・マリオ・カッシ(バス)
エルヴィーラ・・・マリアンジェラ・シキーラ(ソプラノ)
ズルマ・・・ラファエラ・ルピナッチ(メゾ・ソプラノ)
ハリ・・・デイヴィッド・ルチアーノ(バス)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団・合唱団
ホセ・ラモン・エンシナール(指揮)
デヴィッド・リヴェルモア(演出)
ニコラス・ボーヴェイ(装置&照明デザイン)
【収録】
2013年8月 ペーザロ音楽祭 ライブ

 ペーザロ音楽祭は集中して、ロッシーニの作品を取り上げる。有名なものから、埋もれていたものまでやるので、オペラ・ファンにはありがたい存在だと思う。この映像では劇場内部が冒頭に出るが、あまり大きくない劇場のようである。ピットも狭く、オーケストラもプルトを削減して臨んでいるようである。

 この演目も序曲はよく取り上げられて、演奏会やCDの序曲集にも入っていることが多いが、全曲となると殆ど聴いたことがない。アルジェリアの王に捕まった恋人をイタリアの女が助けに行くというコミカルな芝居のようだが、この公演では敵役は石油採掘会社のオーナーで、女たらしという設定のようだ。イスラム教徒のようで、一夫多妻をとっているが、ヒロインをものにしようとするということらしい。序曲が演奏されるところから、既に芝居は始まり、007のような所作をさせたり、アニメーションなどを駆使して、幕があがるまでの経緯をわかりやすくしようという試みのようだ。残念ながら、日本語字幕はなく英語字幕による鑑賞なので、今一つ理解が進まない。黙役の役者たちの振りが何かロックを踊るような仕草は面白い。合唱が少々パワー不足に聴こえたりするのは、演出なのかはわからない。

 リンドーロ役の石倚潔は1982年生まれの中国のテノール。ロッシーニを得意としているのか、同じロッシーニでも「オリー伯爵」ではタイトル・ロールに起用されている。この人は本国の音楽学校では不合格になって、日本で学んで世界に飛び立った人のようである。伸びのある声をしていて、期待されているのであろう。

ノッティングヒルの恋人(ロジャー・ミシェル)(米英:1999年)

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 冴えない旅行書専門店を営むバツイチの男と、有名なハリウッド女優の恋を描いた作品。男女の立場が逆転しているところがミソの作品である。スター女優役のジュリア・ロバーツ以外の主要な役柄は全てイギリスの演技陣で固めているし、監督も撮影監督もイギリス映画の人たちだから、純正アメリカ映画というよりはイギリス映画に近い作品ではある。

 主人公の女優よりも脇役の連中が面白い。どちらかというと変人の集合体みたいな感じである。適度にユーモアがあっていい。そういうところがこの映画の魅力のように思う。ヒュー・グラントのおく手の男性もなかなかいい。あまりこうした新しい作品は観ないので、出演俳優は映画の中で初めて観る人たちばかりだ。ジュリア・ロバーツも観たのはこの作品のみである。

 

『ガラ・ナイト・アット・ジ・オペラ』 ストコフスキー&フィラデルフィア管

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収録情報】
1. ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲
2. モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
3. ボロディン:歌劇『イーゴリ公』より「眠りも安らぎもなく」
4. グノー:歌劇『ファウスト』より「眠ったふりをせず聞きたまえ」
5. プッチーニ:歌劇『トスカ』 より「歌に生き、愛に生き」
6. ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「父上よ」
7. ワーグナー:歌劇『ローエングリン』第1幕への前奏曲
8. ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』よりブリュンヒルデの自己犠牲

レオポルド・ストコフスキー指揮 フィラデルフィア管弦楽団
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)5.6.8、ジョージ・ロンドン(バスーバリトン)2.3.4

録音時期:1962年1月20日  録音場所:フィラデルフィア   録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)



 巨匠レオポルド・ストコフスキーが振った1962年フィラデルフィアでのガラ・ナイトは、アメリカの素晴らしきバス・バリトン、ジョージ・ロンドンと、偉大なるワーグナー・ソプラノ、ビルギット・ニルソンを迎えたオペラ・アリア集。
 オリジナルの放送で使われた各曲間のアナウンスやストコフスキーによるコメントなども収録し、『リエンツィ』序曲から始まり『神々の黄昏』の終曲で幕を閉じる、夢のような一夜を丸ごと楽しめます。(東京エムプラス)

 ギルドからまた1962年にフィラデルフィア管弦楽団のコンサートに登場したストコフスキー指揮の模様がリリースされた。今回はオペラのガラ・コンサート。しかもステレオ収録で音楽はたいへん聴きやすい。マエストロのコメントはマイクがないのか、聴きとりにくい。ラジオ放送をそのままCDにしたのだろう。


 しかし、よく考えてみるとこの指揮者はあまり歌劇場のピットに入って、オペラを指揮したというイメージはない。専らコンサートに専念という感じで、オペラをやっても演奏会形式といった取り上げ方といった印象である。レコード録音にも熱心でアコースティックの時代からカタログに登場している。録音に入れるポピュラーな作品だけでなく、初演にも熱心だった。1938年にオーマンディにそのポストを譲ってから、しばらくフィラデルフィア管弦楽団からは離れていたようだが、1960年頃からまた指揮台に上がっているみたいで、ここのところ1962年のシーズンのものがこれを含めて3種類出ている。何か状況の変化があったのかもしれない。

 最後のブリュンヒルデの自己犠牲はニルソンの歌唱を得て、堂々とした演奏だと思う。珍しいのはニルソンが「トスカ」を歌っていることだろう。我の強いキャラクターだからワグネリアンのドラマティックでも十分にこなせる役なのかもしれない。そういえばベーレンスがMETでトスカをやっていたことを思い出した。ロンドンが歌っている「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」はかつてよくNHKのど自慢で出場者が歌っていたのを思い出した。

クルト・ヴァイル・エディション

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【収録情報】
Disc1-2
● ヴァイル:歌劇『マハゴニー市の興亡』全曲
Disc3
● ヴァイル:歌劇『ロシア皇帝は写真を撮らせ給う』全曲
Disc4
● ヴァイル:歌劇『クーハンデル』全曲
Disc5
● ヴァイル:歌劇『ハッピー・エンド』全曲

ジャン・レイサム=ケーニック指揮 ケルン放送管弦楽団・合唱団 
ケルン・プロ・ムジカ・ヴォーカル・アンサンブル他

 ブレヒトと組んだ大傑作『マハゴニー市の興亡』(1930)、ゲオルク・カイザーの台本に作曲したオペラ『ロシア皇帝は写真を撮らせ給う』(1928)、パリに亡命したのち書かれた政治風刺ミュージカル『クーハンデル(武器と牛)』(1934)、ブレヒトとの『ハッピー・エンド』(1929)を収録。
 これらの作品は1928年から1934年、ドイツ経済が上向いたもののナチスが台頭し始めて物騒な世相になりつつあった時代に書かれたものです。
 ヴァイルがブレヒトと出会ったのが1927年、成功を収めた『三文オペラ』の直前に書かれた『ロシア皇帝は写真を撮らせ給う』が1928年、ブレヒトらと組んだ『ハッピー・エンド』を書いたのが翌1929年、ナチスの公演妨害を避けてパリに逃れ『クーハンデル(武器と牛)』を書いたのが1934年ということで、激動の時代を生きたヴァイルの才能がフルに発揮されているのがこれらの作品ということになります。 (HMV)

 クルト・ワイルと言えば「三文オペラ」が有名だが、実に多くのオペラ、オペレッタ、ミュージカルを書いた人でもあった。これはその一端を示すもの。

 いかにも戦間期の妖しげな雰囲気を湛えた作品ばかりだ。それはオーケストラの編成にも関係があるのかもしれない。シアター・オケと呼ばれる小編成で、サキソフォーンとかパンジョーといった特殊楽器も使われていて、少しくだけた感じの響も大いに与っていると思う。きっちりとした歌劇場ではなく、どこかサロン風の音楽といった趣か。ナチスあたりが頽廃と烙印を押したのはこうしたものかもしれない。デッサウに生まれてベルリンで活動していたドイツ時代、後年共産圏だった旧東ドイツだったところが主たるところ、相棒のブレヒトが帰った場であることは何か暗示めいたものを感じる。晩年は亡命先のアメリカ合衆国で活動し、ここで死んだ。夫人のロッテ・レーニャは夫君の作品の保護や普及に努めたが、女優として「007・ロシアより愛をこめて」で悪の組織スペクターのNo.3の猛女役に出ていた。いやあとであの凄いばあさんがワイル夫人と知ったといったほうがよいかもしれない。



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