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メルカダンテ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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ルカダンテ(1795-1870):歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》フェリーチェ・ロマーニ 台本

フランチェスカ・・・レオノール・ボニージャ(ソプラノ)/パオロ・・・脇園 彩(メゾ・ソプラノ)/ランチオット・・・メルト・スングー(テノール)/グイド・・・アントニオ・ディ・マッテオ(バス)/イサウラ・・ラリサ・マルティネス(ソプラノ)/グエルフォ・・・イワン・アヨン・リーヴァス(テノール)第1の踊り手・・・レティツィア・ジュリアーニファビオ・ルイージ(指揮)/イタリア国際管弦楽団/クルジュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニア合唱団/クルジュ=ナポカ・フィルハーモニー管弦楽団

ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出・装置・衣装デザイン)/ゲオルゲー・ランチュ(振り付け)マッテオ・リッケッティ(映像ディレクター)/世界初映像/2016年7月 第42回イトリア谷音楽祭 ライヴ収録収録時間:200分/音声:イタリア語歌唱/ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)/字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語

>ほぼ2世紀前にメルカダンテによって作曲された歌劇《フランチェスカ・ダ・リミニ》。ダンテの「神曲」地獄編に登場する領主の娘を主人公にしたこの歌劇、道ならぬ恋に身を焦がした末、結婚相手に殺害されてしまうというフランチェスカの悲劇が描かれています。ラフマニノフやチャイコフスキーなど数多くの作曲家がこの物語に触発され、素晴らしい作品を書いています。2015年にはザンドナーイの同じタイトルの歌劇が蘇演され、CDもリリースされましたが、このメルカダンテの作品は1831年に作曲されて以来、初演されることもなくずっと忘れ去られていた秘曲です。題名役のボニージャはスペイン出身の新進気鋭のソプラノ。高音から低音までを自在に操り、フランチェスカの心理を的確に描写しています。フランチェスカが心魅かれる若者パオロを演じるのは、期待の新人、脇園彩さん。天性の恵まれた声を活かした素晴らしい歌唱を披露しています。ファビオ・ルイージが振るイタリア国際管弦楽団の瑞々しい響きも作品に華を添えています。美しいバレエも交えた演出も必見。世界初演の収録です。 (発売元)

 埋もれた作品はまだまだ多いが、これもその一つ。メルカダンテはロッシーニよりも4つ若く、シューベルトやドニゼッティよりも2つ年長のイタリアの作曲家。今回、このオペラの蘇演映像のソフトで初めて知った。今はオペラよりもフルートなどの管楽器のための協奏曲で知られているらしい。ネットで本作のスコアやパート譜も出ていない。それだけ発掘されて時間経過していないということであろう。今回こういう未知の作品に日本語字幕があるのがありがたいし、藤原歌劇団の脇園彩が主要な役で登場しているのが決め手だった。指揮がファビオ・ルイージも大きい。オケは少し得体の知れない団体だ。しかも野外舞台で風が強く、いい条件下での公演ではないようだが、歌手は全て声が通って素晴らしい。タイトルロールのソプラノは特に。埋もれてしまったのは歌うのがたいへん難しいからだったかもしれない。



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