エドヴァルト・ツァンガ(B-Br:サルタン皇帝)
イリーナ・チェリロワ(S:ミリtリサ王妃)
ワルハラ・ソロヴィヨフ(MS:機織女)
タチヤナ・クラフツォワ(S:料理女)
エレーナ・ヴィトマン(MS:ババリバ)
ミハイル・ヴェクア(T;グヴィドン皇子)
アルビーナ・シャギムラトワ(S:白鳥姫)
ワシーリー・ゴルシコフ(T:老人)
アンドレイ・スペーホフ(Br:使者)
デニス・ベガンスキー(B-Br:道化師)
ヴィタリー・ドゥトキン(T:船乗り1)
アレクサンドル・グラシモフ(B-Br:同2)
ティムル・アブディケセフ(B:同3)
ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリンスキー劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団員
2015年7月の公演
この歌劇は組曲としてはよく演奏されている。その中の「熊蜂の飛行」はいろいろアレンジされて特に有名。しかし、実際どういうオペラかは知らなかったが、今回マリンスキー劇場の自主製作の映像ソフトが出てきた。幕間の管弦楽だけの部分はその幕の粗筋をアニメーションで描かれるのがユニーク。馴染みのない者にはたいへんありがたいし、しかも楽しい。これがソ連時代からの独特のアニメで味わいがある。また変に現代化されていないので、話もわかりやすい。日本語字幕もありがたい。
話は一種のお伽噺である。子供向けとしてもいい。ロシアの子供たちには馴染みのある物語らしい。どこかシンデレラのような設定もある。ヨーロッパには似たような話があるのであろう。演奏も良いが、演出も素晴らしい。
タイトルロールをやったツァンガはリハーサル中に37歳の若さで亡くなったようだ。よく響く声でこれからも期待されていた人だったようだ。