ギルバート(1836-1911)&サリヴァン(1841-1900):オペレッタ「ミカド」
ウィリアム・S・ギルバート…脚本
アーサー・サリヴァン…作曲
【演奏】
ミカド(帝)…リチャード・アレキサンダー(バス・バリトン)
ナンキ・プー…ケイネン・ブリーン(テノール)
ヤムヤム…タリン・フィービッグ(ソプラノ)
ココ…ミッチェル・ブーテル(バリトン)
プーバー…ワーウィック・ファイフェ(バス)
カティーシャ…ジャクリーヌ・ダーク(アルト)
オペラ・オーストリア合唱団
オーケストラ・ヴィクトリア
ブライアン・キャッスル=オニオン(指揮)
スチュアート・モーンダー(ディレクター)
ティム・グッドチャイルド(デザイナー)
カロル・トッド(コレオグラフィー)
デレク・コウッツ(照明)
【収録】
2011年5月24,25日アーツ・センター、メルボルン(ライヴ)
ウィリアム・S・ギルバート…脚本
アーサー・サリヴァン…作曲
【演奏】
ミカド(帝)…リチャード・アレキサンダー(バス・バリトン)
ナンキ・プー…ケイネン・ブリーン(テノール)
ヤムヤム…タリン・フィービッグ(ソプラノ)
ココ…ミッチェル・ブーテル(バリトン)
プーバー…ワーウィック・ファイフェ(バス)
カティーシャ…ジャクリーヌ・ダーク(アルト)
オペラ・オーストリア合唱団
オーケストラ・ヴィクトリア
ブライアン・キャッスル=オニオン(指揮)
スチュアート・モーンダー(ディレクター)
ティム・グッドチャイルド(デザイナー)
カロル・トッド(コレオグラフィー)
デレク・コウッツ(照明)
【収録】
2011年5月24,25日アーツ・センター、メルボルン(ライヴ)
イギリス圏内では、昔からの人気演目の一つであった。これは日本を舞台にした一つで、プッチーニの「蝶々夫人」とはその意味では双璧である。しかし、中味は現実とは似ても似つかぬものだ。登場人物の名前から、仕種や風俗は全く違う。どこか茶化したところもあるので、日本では怒り出す人もいるかもしれない。日本では「蝶々夫人」以上に国辱的でかけられない雰囲気が強いのではなかろうか。
あまり音楽がどうのこうのと分析するのは野暮な感じはする。1885年の博覧会で日本ブームが起きて、その一端を示すものであくまで想像の世界であり、御伽噺である。コミカルではあるが、文化的蔑視とも受け取れるようなところもある。ミカドとは「帝」であり、日本では天皇を指すが、この演目では幕府の将軍のようでもあって、その辺りはイギリス人にはどうでもよいことだったかもしれない。第2幕冒頭に「宮さん、宮さん」が少し形を変えて出てくる。しかも英語ではなく、日本語らしい言葉が使われている。それがまた面白い。