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Channel: 趣味の部屋
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日本の首領・三部作(中島貞夫監督・東映京都1977~78年)

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 CSの東映チャンネルで中島貞夫監督の「日本の首領(ドン)」三部作を放映していたので、観てみた。最後の1978年に製作された完結篇は封切り当時「丸の内東映」で観ていた。御大の千恵蔵が出ていたので、当時興味が湧いて東映本社下の映画館に足を運んだ。

 どれも2時間前後の長編。音楽は黛敏郎を起用して、東京交響楽団が演奏するとのクレジットタイトルで出てきて、この企画に東映はある意味、賭けていた節がある。だが、残念ながら宣伝とは裏腹に普通のヤクザ映画に堕してしまっている。やたら拳銃を撃つシーンが多く、もう少し他にやりようはないのかと素人でも思ってします。せっかく佐分利信を関西やくざのドンに起用、他に鶴田浩二や第二部からは三船敏郎などを起用しておきながら、もったいない。政財界と闇社会の結び付なんかをもっと突っ込んで欲しかった。抗争シーンばかりでは面白くない。また、当時公開されたアメリカ映画「ゴッドファーザー」を意識して、それを模倣したようなシーンもいただけない。

 中島貞夫監督は職人監督であり、チンピラなんかを描いた「893愚連隊」なんかは実に秀逸だったが、こういう大作となると少々荷が重かったのかなと思った。しかし、この描写は高田宏治のシナリオに責任の大半はあるのかもしれない。

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