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ロジャー・サシェヴェレル・クックのピアノ協奏曲集

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ロジャー・サシェヴェレル・クック:
①ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.30
②ピアノ協奏曲第4番嬰ハ短調 Op.38
③ピアノ協奏曲第5番ニ短調 Op.57(第2楽章のみ)(全曲世界初録音)

サイモン・キャラハン(ピアノ)
マーティン・ブラビンズ指揮 BBCスコティッシュ交響楽団
録音時期:2016年7月21日-22日  録音場所:シティ・ホール(グラスゴー)


>ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」第73集は、イギリス後期ロマン派の知られざる作曲家、ロジャー・サシェヴェレル・クック(1912-1972)。演奏は、ロンドン在住の日本人ヴァイオリニスト小町碧とのデュオでも活躍し、数々の知られざるレパートリーの発掘を進めているイギリスの若きピアニスト、サイモン・キャラハン。クックの作品はほとんど楽譜も出版されておらず、友人を通じてクックの音楽に巡りあったキャラハンが資料集めやクックの親族から話を伺うなど研究を重ね、2014年にはソロ・ピアノ・アルバムも録音しているスペシャリスト。今回の協奏曲集でも第4番と第5番は、キャラハン自身の手によってスコアやパート譜が準備されています。(第5番は第2楽章のみ現存。他の楽章は紛失、もしくは書かれていないと推測されています。)ラフマニノフと親交を持ちバックスを尊敬していたというクックの劇的で憂愁な協奏曲。ラフマニノフやスクリャービン、そしてイギリス音楽ファンへ特にオススメです!
東京エムプラス

 発売元の宣伝文にもある通り、ラフマニノフの作風に近いものがある。管弦楽の編成も大きく分厚い音量は出てくるが、如何せん、馴染みやすいメロディがあまりなく、埋もれてしまったのではなかろうか。録音はおろか、出版されていないというし、第5番に至っては第2楽章に相当する緩徐楽章しかないとのことだ。作曲者が破棄したのか、書かなかったのかは、不明だという。解説にもある通り、手書き楽譜が配布されてのセッション録音だったようだ。蘇演され録音されたはいいが、聴き継がれるかとなると微妙かもしれない。

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