ディアナ・ダムラウ(S:ルチア)
チャールズ・カストロノヴォ(T:エドガルド)
リュドヴィク・テジエ(Br:エンリーコ)
テイラー・ステイトン(T:アルトゥーロ)
チャールズ・カストロノヴォ(T:エドガルド)
リュドヴィク・テジエ(Br:エンリーコ)
テイラー・ステイトン(T:アルトゥーロ)
ユン・カンチュル(B:ライモンド)
ピーター・ホーレ(B:ノルマンノ)
レイチェル・ロイド(MS:アリーサ)
ピーター・ホーレ(B:ノルマンノ)
レイチェル・ロイド(MS:アリーサ)
サーシャ・ブレイク(殺された少女の亡霊)
サラ・ノースグライヴ(母の亡霊)
デイヴィッド・アレクサンダー(召使)
レミ・ラチュバ(同)
ダニエル・オーレン指揮 コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団 ・ 合唱団,
演出:ケイティー・ミッチェル 美術:ヴィッキ・モーティマー
録音時期:2016年4月25日, 英国ロイヤル・オペラ・ハウスでのライヴ
ダニエル・オーレン指揮 コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団 ・ 合唱団,
演出:ケイティー・ミッチェル 美術:ヴィッキ・モーティマー
録音時期:2016年4月25日, 英国ロイヤル・オペラ・ハウスでのライヴ
>イギリスのオペラ演出家の中でも、最も過激で先鋭的な方法を取ることで知られるケイティー・ミッチェルが手掛けた『ランメルモールのルチア』。暴力的なシーンを盛り込むことで知られる彼女だけに、このルチアでも目を覆いたくなるような表現が続出。彼女の妄想上の亡霊が舞台に登場するなど、上演時も激しい賛否両論を巻き起こしました。単なる政略結婚により、恋人と引き離されたかよわい女性というキャラクターを新たに塗り替えるほどのインパクトのある物語設定は、確かにミッチェルの鋭い視点を目の当たりにできます。このオペラの中で最も注目される「狂乱の場」でも、ルチアが狂気に陥るのは胎内に宿った子どもを失ったことという解釈は、まさに女性ならではの発想でしょう。なにより、ルチアを歌うダムラウの超絶的技巧と圧倒的な存在感こそ、この舞台の白眉。美しい衣装、舞台装置、そしてダニエル・オーレンの手慣れた指揮による音楽。現代におけるオペラの在り方についても考えさせれる映像の登場です。(輸入元情報)
本来は17世紀のイギリスということだが、ここでは19世紀前半のような設定になっている。しかも、舞台を二つに割って同時進行している状況をパントマイムで演じさせ、話の筋を明瞭化に努めているのがユニーク。ただし、性交描写やヒロインの妊娠といったショッキングな部分もある。これは少し品位がないのではというのが賛否両論の原因かもしれない。また亡霊が出てくるのもユニーク。
歌唱や演奏は本当に云うことない。音声のみのレコードやCDなら、こういうユニークな演出は拝めない。誠にありがたい時代だと思う。