【曲目】
1.シェーンベルク:ブラームスの ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25による管弦楽曲
2.J.S.バッハ~シェーンベルク(編曲): 前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552「聖アン」
3.J.S.バッハ~シェーンベルク(編曲):「おお愛する魂よ、汝を飾れ」 BWV 654
4.J.S.バッハ~シェーンベルク(編曲):「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV 631
5.シューベルト~ウェーベルン(編曲): ドイツ舞曲D.820
【演奏】
シカゴ交響楽団(1)
CBC交響楽団(2,3)
コロンビア交響楽団(4)
コロンビア交響楽団のメンバー(5)
ロバート・クラフト(指揮)
【録音】
1964年7月20日、シカゴ、オーケストラ・ホール(1)
1962年12月3日、トロント、マッセイ・ホール(2,3)
1961年6月5日、ハリウッド(4)
1960年6月9日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール(5)
ADD/STEREO
1.シェーンベルク:ブラームスの ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25による管弦楽曲
2.J.S.バッハ~シェーンベルク(編曲): 前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552「聖アン」
3.J.S.バッハ~シェーンベルク(編曲):「おお愛する魂よ、汝を飾れ」 BWV 654
4.J.S.バッハ~シェーンベルク(編曲):「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV 631
5.シューベルト~ウェーベルン(編曲): ドイツ舞曲D.820
【演奏】
シカゴ交響楽団(1)
CBC交響楽団(2,3)
コロンビア交響楽団(4)
コロンビア交響楽団のメンバー(5)
ロバート・クラフト(指揮)
【録音】
1964年7月20日、シカゴ、オーケストラ・ホール(1)
1962年12月3日、トロント、マッセイ・ホール(2,3)
1961年6月5日、ハリウッド(4)
1960年6月9日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール(5)
ADD/STEREO
これもタワーがソニー・クラシカルと提携して、復刻してくれたアルバムである。日本では初めてCD化されたものである。
この中でのメインはやはり最初のブラームスのピアノ四重奏曲第1番による管弦楽曲であろう。動機はシェーンベルクがこのブラームスの作品を愛好していたこと、演奏頻度が少ない、いい演奏がないこと、ピアニストがうまいと大きすぎて他のパートが聴こえないので、全ての音が聴きたかった、というのが理由と本人が語っている。実際、原曲は確かにバランスが難しいそうなのだ。
さて、この作品の録音は最近でこそ、多くのものが出回っているが、1978年に初めて生で聴いた当時は殆ど録音はなかった。しかし、このロバート・クラフトのコロムビアへの録音は1964年だから、既に存在していたということだ。そして、このクラフトのコロムビア盤が最初のセッション録音だという。聴いてみて、オケがコロムビアには珍しくシカゴ交響楽団が出演している。ライナーからマルティノンに代わった頃だが、専属はRCAだったからよく実現したなと思う。ただ録音の質か、ややデットに聴こえ金管が生々しすぎるのには少々驚いた。後年に録音されたものとは別物に聴こえる。時折室内楽に立ち帰ったような部分もあって、それが強調されている。逆に新鮮な感じがするのは気のせいか。
他にはバッハのアレンジものがあるが、ストコフスキーなどものとは当然全く違うし、こちらも室内楽的な要素もあるような感じがする。コロムビア交響楽団とあるのは、いわゆる西の楽団で、ブルーノ・ワルター専属の楽団のようだ。