ヴィットリオ・グリゴーロ(ホフマン)
トーマス・ハンプソン(リンドルフ、コッペリウス、ミラクル、ダペルトゥット)
ソフィア・フォミーナ(オランピア)
クリスティン・ライス(ジュリエッタ)
ソーニャ・ヨンチェヴァ(アントニア)
ケイト・リンゼイ(ミューズ)
ヴァンサン・オルドノー(アンドレス, コシュニーユ, ピティキナッチョ)
ジェレミー・ホワイト(ルーテル)
ユーリイ・ユルチャク(シュレミール)
チャールズ・ライス(ヘルマン), 他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
エヴェリーノ・ピド(指揮)
【演出】
ジョン・シュレシンジャー
【収録】
2016年11月15日、ロンドン、コヴェント・ガーデン王立歌劇場でのライヴ
トーマス・ハンプソン(リンドルフ、コッペリウス、ミラクル、ダペルトゥット)
ソフィア・フォミーナ(オランピア)
クリスティン・ライス(ジュリエッタ)
ソーニャ・ヨンチェヴァ(アントニア)
ケイト・リンゼイ(ミューズ)
ヴァンサン・オルドノー(アンドレス, コシュニーユ, ピティキナッチョ)
ジェレミー・ホワイト(ルーテル)
ユーリイ・ユルチャク(シュレミール)
チャールズ・ライス(ヘルマン), 他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
エヴェリーノ・ピド(指揮)
【演出】
ジョン・シュレシンジャー
【収録】
2016年11月15日、ロンドン、コヴェント・ガーデン王立歌劇場でのライヴ
ジョン・シュレシンジャーは映画「真夜中のカウボーイ」を監督したことで有名な人だが、この「ホフマン物語」の演出はコヴェントガーデンでは人気があるようで、これは再演の折のライヴ映像である。1981年にジョルジュ・プレートルが指揮して、プラシド・ドミンゴがタイトルロールを歌った映像も手許にあるのだが、今回は脇役のトーマス・ハンプソン以外はすべて知らない歌手ばかり。指揮者のピドもなじみのある人ではない。にもかかわらず、楽しめたのは、このオペラハウスがレパートリーとして、自信を持っているからだろう。舞台も大胆な読み替えもなく、穏当な感じ。ホフマンの短編を読むと怪奇的な雰囲気がするが、オペラはファンタジーという感じだ。
それにしてもオッフェンバックというのはペンネームということだ。本名はヤーコプ・レヴィ・エーベルスト。多分ユダヤ系であろう。彼が生きていた時代のドイツは革命が多く、政情不安でそれを嫌ってフランスに住み着き、最後は帰化している。フランスの水が合っていたのだろう。自作から転用も多く、本作の有名な舟歌も別の作品の音楽からの転用という。また有名な「天国と地獄」の序曲に至っては本人の与り知らぬところで作り上げられたものという。まあおおらかな時代ではあったと思う。