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ジョン・エリオット・ガーディナー~喜歌劇「メリー・ウィドウ」& ウィーンの夜会

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【収録曲】
<DISC1>
フランツ・レハール:メリー・ウィドウ 3幕のオペレッタ
<DISC2>ウィーンの夜会
1. .フランツ・フォン・スッペ:喜歌劇《ウィーンの朝・昼・晩》序曲
2. カール・ミヒャエル・ツィーラー(編曲:ハンス・シュナイダー):ワルツ《ウィーンの市民》作品419
3. フランツ・レハール:舞踏会の美女(メリー・ウィドウ・ワルツ)
4. ヨーゼフ・ランナー:ワルツ《シェーンブルンの人々》作品200
5. カール・ミヒャエル・ツィーラー(編曲:マックス・シェーンヘル):扇のポロネーズ 作品525
6. フランツ・レハール:ワルツ《金と銀》作品79
7. ヨーゼフ・ランナー(編曲:ハインリヒ・ペク):ギャロップ《旋風》作品142の1
8. カール・ミヒャエル・ツィーラー(編曲:マーティン・ウーア):シェーンフェルト行進曲 作品422
9. リヒャルト・ホイベルガー(1850-1914):喜歌劇《オペラ舞踏会》序曲

【演奏】
ミルコ・ツェータ男爵:ブリン・ターフェル(バリトン)、
ヴァランシエンヌ:バーバラ・ボニー(ソプラノ)、
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:ボイエ・スコウフス(バリトン)、
ハンナ・グラヴァリ:チェリル・ステューダー(ソプラノ)、
カミーユ・ド・ロジヨン:ライナー・トロースト(テノール)、
カスカーダ子爵:カール・マグヌス・フレドリクソン(テノール)、
ラウール・ド・サン・ブリオシュ:ウーヴェ・ペパー(テノール)、
ニエグシュ:ハインツ・ツェドニク(テノール)、他
モンテヴェルディ合唱団
以上、DISC1
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)

【録音】
1994年1月(DISC1)、1999年2月(DISC2)ウィーン、ムジークフェラインザール デジタル録音

>ガーディナーとウィーン・フィルの初共演盤となった1994年収録の「メリー・ウィドウ」と、99年2月にセッション録音された、VPOで長年演奏され続けてきたウィーンの名作曲家たち(スッペ、ツィーラー、レハール、ランナー、ホイベルガー)による9つの傑作を集めた「ウィーンの夜会」をカップリング。「メリー・ウィドウ」以前のガーディナーは古楽演奏のスペシャリストとして世界的評価を確立していたため、このVPOとの共演盤は当時センセーショナルな話題となりました。合唱は64年にガーディナーが創設したモンテヴェルディ合唱団を起用しているものの、「メリー・ウィドウ」という20世紀初頭に初演されたウィーンの由緒ある作品を指揮するという、それまで考えられなかった試みに当初は戸惑う向きもあったかも知れませんが、結果的にこの企画は大成功となりました。VPOが「メリー・ウィドウ」の録音を行ったのは初めてということでも評判を呼び、演奏でもガーディナーならではの機転の利いた音楽運びとVPOの極上の音色がうまくマッチし、現代においても「メリー・ウィドウ」最上の名盤のひとつとして評価され続けています。「ウィーンの夜会」に収録されている曲は、VPOにとっても重要な作品ばかりです。「メリー・ウィドウ」以降ガーディナーとの録音機会を増やしていったVPOがこのアルバムを託したことには重要な意味があるのでしょう。シュトラウス一家の先駆者、好敵手、音楽上の子孫とも言える作品に焦点を当てることによって、ウィーンという街の伝統や多様性が今でも息づいていることに気付かされます。その意味でもこのアルバムは、今に続くVPOを伝える好企画と言えるでしょう。尚、3曲目にはDISC1の「メリー・ウィドウ」から「ワルツ」も新規で録音されていますので、5年後の比較としても興味深いです。「メリー・ウィドウ」と「ウィーンの夜会」は単独での再発に恵まれておりませんでしたので、その意味でも2017年の「ウィーン・フィル創立175周年」を祝う記念の年に相応しいアルバムと言えます。ジャケットは初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを使用。ブックレットにももうひとつの盤のジャケット・デザインを印刷し、解説書には初出時のライナーと新規で序文解説を掲載しました。尚、今回の復刻では、第2弾として全5作を発売いたします。
タワーレコード(2017/03/15)

 タワーレコード独自企画によるガーディナーとVPO共演のアルバムを合体させたもの。ウィーンらしい演目がそろったものだ。しかし、VPOの演奏にも拘わらず、ウィーン独自の味わいはあまり感じられない。どこか分析的な感じがするのは気のせいか。古楽出身のオリジナリティ追求のクセが出たのだろうか。アーノンクールよりはましではあるのだが。このアルバムはディスク2の方の「ウィーンの夜会」の方が貴重のように思えた。

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