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ハンス・シュミット=イッセルシュテットによるベートーヴェン交響曲全集

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【曲目】
ベートーヴェン:交響曲全集
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21、
2 交響曲 第6番 へ長調 作品68 《田園》
<DISC2>
3. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36、
4. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
<DISC3>
5. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 《英雄》、
6. 交響曲 第8番 へ長調 作品93
<DISC4>
7. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67 《運命》、
8. 交響曲 第7番 イ長調 作品92
<DISC5>
9. 交響曲 第9番 ニ短調 作品125 《合唱》

【演奏】
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)/マリリン・ホーン(アルト)/ジェイムズ・キング(テノール)/マルッティ・タルヴェラ(バス) ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ) 以上、(9)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)

【録音】
1965年11月22-24日(5)、12月8-12日(9)、1966年10月12-14日(4)、1967年4月26-28日(2)、11月13、14日(3)、
1968年9月16-21日(1,6,7)、1969年6月4-9日(8) ウィーン、ゾフィエンザール

 ハンス・シュミット=イッセルシュテットによるベートーヴェンの交響曲はどれもが素晴らしいとは聞かされてきたが、第9番だけは廉価盤として出回っていたが、ここへきてタワーの独自企画のBOXが登場した。しかもハイブリットSACDによる復刻によってである。通常のCD部分で聴いてもかなり明晰な音になっている。SACD部分は残念ながら鑑賞環境が整わないので、後日の楽しみとしたい。

 さて、第9番はワルターによるステレオ盤と競う形で発売されたような記憶がある。ワルターの方は再発売だったかもしれない。何せ半世紀も前のことだ。ワルターの方は金色の豪華な感じのジャケットだった。一方こちらのイッセルシュテットはやたら長い名前で覚えにくかった。ワルターはほかの曲でも聴いていたし、第4楽章のサワリの部分が鑑賞曲の教材にもなっていたので、ワルターの方を求めた記憶があった。以来、ハンス・シュミット=イッセルシュテットは名前だけを知るような形が数十年続いた。先にブラームスのBOXを購入して感心したので、ベートーヴェンもとなった。しかもこちらはすべてVPOが共演。今なら他の指揮者とのベートーヴェン全集もあるが、なんとこれが彼らの初めてのベートーヴェン交響曲全集となったようだ。それでも4年を要している。

 演奏はオーソドックスで自分の感じたような音楽が展開するので、聴きやすい。妙な演出もない。実直な感じがする。オーケストラの性能から云えばワルターよりいい。古いステレオ録音ながら、ここまで明晰に復元してくれてことがうれしい。



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