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フランツ・ウェルザー=メストによるブルックナー選集

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 フランツ・ウェルザー=メストが手兵クリーヴランド管弦楽団と共演して演奏したブルックナーの交響曲のコンサート映像。版の選び方が面白い。第4番は改訂版の響きのするコースヴェット校訂版というもの。ただしレーヴェの改訂版のようなカットはないようだ。シンバルの使用や金管のコラールのあいの手の弦の一部がピチカートだったりする。一方第8番は初稿版だ。ブルックナーの交響曲は奥が深い。つくづくそう思わせた演奏だった。

【収録情報】

http://img.hmv.co.jp/news/image/13/0311/news-0053.jpg
Disc1
● ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』(1888年版 ベンジャミン・コースヴェット校訂)


収録時期:2012年9月
収録場所:リンツ、聖フローリアン修道院(ライヴ)
映像監督:ブライアン・ラージ
音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル 5.0

この演奏の特色は、珍しい「コースヴェット校訂版」を使用したことです。アメリカの研究家コースヴェットによる校訂版は、基本的に1889年の「レーヴェ改訂版(第3稿)」と同じ(もちろん数多くの変更はありますが)と言っても差支えないもの。通常の版を聴きなれている人にとっては、耳慣れない部分が続出するかもしれません。他の部分でもシンバルなどが使われていたり、全般的に金管が控えめになり弦が聴きやすくなっているようです。(輸入元情報)

Disc2
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB.105


収録時期:2006年9月
収録場所:リンツ、聖フローリアン修道院(ライヴ)
映像監督:ブライアン・ラージ
音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル 5.1、DTS 5.1

● 特典映像:フランツ・ヴェルザー=メストとの対話

聖フローリアン修道院は、ブルックナーがオルガニストを務めた地であり、そのパイプ・オルガンの下には彼の遺骨が納められている、いわば「聖地」とでもいうべき大切な場所です。これまでもチェリビダッケや朝比奈など、高名なブルックナー指揮者たちがここを訪れ、インスピレーションを受け、素晴らしい演奏を残しています。このヴェルザー=メスト&クリーヴランド管弦楽団も、この「聖地」での収録で一層充実した響きを聴かせています。(輸入元情報)

Disc3
● ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB.107


収録時期:2008年9月
収録場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール(ライヴ)
映像監督:ウィリアム・コセル
音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル 5.1、DTS 5.1

● 特典映像:フランツ・ヴェルザー=メストによる楽曲紹介

この第7番は「世界で最も美しく、また音響的にも優れている」といわれるホールの一つであるセヴェランス・ホールでの演奏です。ブルックナーの交響曲の中でも最も人気があり、明確な形式と美しいメロディに満たされたこの曲、冒頭の透明な響きを聴いただけで、この演奏がいかに優れているかがわかります。ボーナス映像では、ヴェルザー=メストが英語とドイツ語でブルックナーに寄せる思いを熱く語っています。(輸入元情報)

http://img.hmv.co.jp/news/image/11/0330/title-0107.jpg


Disc4
● ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108(1887年版 第1稿のノヴァーク校訂版)


収録時期:2010年8月
収録場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール(ライヴ)
映像監督:ウィリアム・コセル
音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル 5.1、DTS 5.1

● 特典映像:ディー・ペリー&フランツ・ヴェルザー=メストによるプレ・コンサート・トーク

1887年に完成された交響曲第8番は、最初ブルックナーが「我が芸術上の父」として慕った指揮者ヘルマン・レヴィに届けられましたが、レヴィは無情にも「この曲は演奏困難である」と返事したため、ブルックナーは作品を全面改訂しました。こちらは「1890年第2稿」と呼ばれ、現在は大抵こちらのヴァージョンによって演奏されますが、ヴェルザー=メストは敢えて、1887年の初稿版(後に研究者ノヴァークが校訂)によって演奏を行っています。普段聴きなれている第2稿と比べ、終楽章の終わり方はあっさりとしています。第7番の映像と同じく、世界で最も美しいと言われるセヴェランス・ホールでのライヴ収録です。ボーナス映像ではヴェルザー=メスト自身による演奏への解説も収録されています。(輸入元情報)

http://img.hmv.co.jp/news/image/12/1109/news-0039.jpg

Disc5
● ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB.109


収録時期:2007年10月
収録場所:ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
映像監督:フェリックス・ブライザッハ
音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル 5.1、DTS 5.1

● 特典映像:フランツ・ヴェルザー=メストによる楽曲紹介

ヨーロッパでも最高の音響を誇るウィーンのムジークフェラインザールで鳴り渡るクリーヴランド管弦楽団の響きを存分にご堪能いただける映像。第3楽章のAdagioが圧巻の迫力。ブルックナー渾身の祈りの音楽がホールを満たします。(輸入元情報)

クリーヴランド管弦楽団
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)

http://img.hmv.co.jp/news/image/hmv_pc/17/0331/news1533592.jpg

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