曲目
CD1①交響曲第1番ニ短調作品13
②交響詩「死の島」
CD2①交響曲第2番ホ短調作品27
②ヴォカリーズ作品34の14
③歌劇「アレコ」より 間奏曲と女たちの踊り
CD3①交響曲第3番イ短調作品44
②交響的舞曲 作品45
アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団
プレヴィンが1973~76年にEMIに入れた録音である。ことに第2番ノーカット演奏が謳い文句で発売された有名な録音で知られる。同時期にオーマンディがRCAに録音もノーカットだったが、この録音にプロデューサーが触発されたからだという。以後、慣習的なカットをした演奏は影をひそめて、ノーカットが当たり前になっていく。そのきっかけを作った開拓者だった訳である。日本では映画音楽みたいだと噛み付いた大物評論家もいたようだが、今聴いてもやはり聴きごたえのある演奏で楽しめる。CS2に相当する録音は通常CDとしてもカタログに残っているが、今回タワー独自企画でハイブリットSACDとして再登場したことは喜ばしい。第2番のリニューアルもさることながら、今は入手が難しい第1番と第3番も聴けることも同時に喜びたいと思う。
この当時のLSOは名手が揃っていた時期。武満徹がそれこそ映画の劇伴が多すぎて音が荒れていると評した直前の時期だ。有名な映画「スター・ウォーズ」の音楽をやるほんの直前だ。