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トマス・アデス自作自演集

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『トマス・アデス(b.1971):作品集』

【曲目】
①Asyla アサイラ op.17 (1997)
②Tevot テヴォット(2005-2006)
③Polaris ポラリス(オーケストラのための旅) op.2(9 2010)
④ブラームス(2001)

【演奏】
トマス・アデス(指揮)
④サミュエル・デラ・ジョンソン(バリトン)
ロンドン交響楽団

【録音】
2016年3月 バービカン・センター(ライヴ)
 
>イギリスの人気作曲家、トマス・アデスの作品集。「イギリスには素晴らしき若き作曲家たちがたくさんいるが、その中でもトマス・アデスの才がずばぬけていることについて、反論する人はいないだろう」とはラトルの言葉。アデスは1971年ロンドン生まれ、93年にはロンドンで、ピアニスト、そして作曲家としてデビューして以降、様々な作品を委嘱され、95年にはラトル率いるバーミンガム市交響楽団に作品を委嘱されるという異例の速さで才能が認められた逸材。イギリスを代表する存在のトマス・アデスが、ロンドン交響楽団を指揮した、自作自演集。注目盤の登場です。
「アサイラ」は、ラトルがバーミンガム市交響楽団の音楽監督時代に委嘱した作品で、ラトルもたびたびとりあげている作品。アサイラとは、安全な地、そして隔離された場所をも意味する言葉。コンサートホールも一種のアサイラであるといえるかもしれません。1997年ラトル指揮バーミンガム市交響楽団によって初演された当時26歳のアデスの作品。2曲目のテヴォットは22分かかる作品。テヴォットとはヘブライ語で「小節」、そして「言葉」を意味する言葉。2005-06シーズンに、ベルリン・フィルのために作曲されました。3曲目のポラリス(北極星)はマイアミの音楽ホール創立に際して作曲されたもの。チャイムもかきならされる大規模なオーケストラ作品ながら、静けさも印象的な不思議な作品。4曲目の「ブラームス」は、ピアニストのブレンデルが70歳を迎えるにあたり(2001年)、ベリオらと共作でブレンデルの詞に付曲する、というプロジェクトから生まれたもの。ブラームスの交響曲第4番の第1楽章冒頭風に始まり、同じく第4番のスケルツォのリズムで締めくくられます。(発売元資料)
 
 ロンドン交響楽団が現代曲をやった録音ということで買ってみた。1971年というから自分よりも10以上も若い人だ。こういう人がどんどん出ているということだが、人気作曲家とラトルは云うものの、何故そう言い切れるのか、自分には理解不能である。ただ現代曲特有の訳のわからない音の羅列ではない。むしろ、保守的な作風と感じられた。今回は自作を自ら指揮しているのが売りなのだろう。購入したら同じ内容のBD Audio盤とハイブリットのSACD盤がパッケージされていた。こういうのが今流行なのか。

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