ワーグナー
①歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
②楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
③楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲
④歌劇「タンホイザー」序曲
オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送交響楽団
1957年12月 ヘルクレス・ザール、ミュンヘン
原盤:フィリップス
これはタワーレコードの独自企画のアルバムである。フィリップスからデッカに移管されたものだが、LPの発売はなかなか複雑。しかし、あまりそれは関係ないので詳細には書かない。
1957年というのはモノラルからステレオに移行しようとする頃、これはモノラル録音による収録だ。まだ、ステレオは限定的なものだったと云われている。ヨッフムはモーツァルトやベートーヴェンもさることながら、ワーグナーやブルックナーもよく指揮した。オペラ指揮者としても大家であり、こういった序曲も幕が開きそうな雰囲気があっていい。ここはステレオで収録して欲しかったと思う。ことにワーグナーのような大編成の音楽はそうである。バイエルン放送交響楽団の創設には関与し尽力した一人である。そうした結果が聴ける一枚かと思う。ジャケットには③が世界初CD化になるとの表示がある。また、解説書を開けてみると、「フォンタナ」レーベルのマークなんか記載されていて、懐かしかった。