ボロディン
①交響曲第2番ロ短調
②交響詩「中央アジアの草原にて」
③歌劇「イーゴリ公」より、序曲、ダッタン人の行進、ダッタン人の娘の踊り、ダッタン人の踊り
ロリス・チェクナヴァリオン指揮 ナショウナル・フィルハーモニー管弦楽団 ③ジョン・オールディス合唱団
久しぶりにボロディンの交響曲第2番を聴いてみたくなって、どれにするか迷った挙句、一番最近手に入れたこのチャクナヴァリオン盤にした。他に②③のポピュラーな曲と同梱だったからだ。最初から低音楽器による荒々しいメロディで始まり、一貫して野趣に満ちた音楽は好みの音楽ではある。3つある交響曲の中で一番演奏機会はあるもの。全集でない限り、大体この曲に第1番か未完の第3番が組み合わさるか、他の管弦楽曲がフィルアップになっているかだ。ただ、録音はさほど多くはない。若い指揮者はあまり取り上げないのかもしれない。
チャクナヴァリオンはイラン出身のアルメニアの指揮者及び作曲家。1937年生まれというから80歳になろうという人。やはりナショナル・フィルを振ったハチャトゥリアンの「ガイーヌ」全曲はよく聴く録音。最近はあまり録音はないようだ。血のなせる業か、期待通りの演奏を展開してくれる。ナショナル・フィルは録音用のピックアップと聞いていて、こちらも最近はどうなっているのだろうか。セッション録音の減少で休眠状態なのだろうか。