ライネッケ
①ハープ協奏曲作品182 エルシー・ベトレーム(ハープ)
②交響曲第3番ト短調 作品227
ヘリベルト・バイセル指揮 フランクフルト・ブランデルブルク州立管弦楽団
まずオケの方だが、この楽団は普段我々が聴き慣れているフランクフルトには存在しない。つまり、フランクフルトでもライン河に接している都市ではなく、オーデル河の近くにあって、ポーランドとの国境近くにあるフランクフルトにあるオケである。少し前に「フランクフルト国立管弦楽団」という名称で来日も果たしていると思う。つまり旧東ドイツの楽団なのである。
さて、ハープ協奏曲は既に他の演奏でも聴いたことがあるが、バックの管弦楽は割と大編成なようである。交響曲第3番の方も、堅固な構成で聴きごたえはあるものの、やはりブラームスが出てくると霞んでしまいそうな感じではある。面白味に欠けるのである。こうなると受け手側の思惑しだいとなり、作曲者には気の毒だが、人気がなくなるとレパートリーから消えざるを得ないのは、この世界の常のことであろう。