【収録情報】
Disc1-3
● リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』全曲
元帥夫人:マルガレーテ・ボイマー(ソプラノ)
オクタヴィアン:ティアナ・レムニッツ(メゾ・ソプラノ)
オックス男爵:クルト・ベーメ(バス)
ゾフィー:ウルズラ・リヒター(ソプラノ)
ファニナル:ハンス・レーベル(バリトン)、他
ドレスデン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ドレスデン
ルドルフ・ケンペ(指揮)
録音時期:1951年(or 1950年)
録音場所:ドレスデン、州立劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)
Disc4:『ばらの騎士』秘蔵録音集
【初演歌手たちによる1911年の録音】
● 元帥夫人のアリア「私もまたある娘のことを思い出すわ」(第一幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「目に溢れんばかりの涙をたたえ」(第二幕)
● オクタヴィアン、元帥夫人、ゾフィーの三重唱「マリー・テレーズ」(第三幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「夢だわ、本当ではあり得ない」(第三幕)
元帥夫人:マルガレーテ・ジームス(ソプラノ)
オクタヴィアン:エヴァ・プラシュケ・フォン・デア・オステン(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー:ミニー・ナスト(ソプラノ)
指揮者、オーケストラ不明
【1936年9月20日、ブエノスアイレスのテアトロ・コロンでの収録】
● オクタヴィアン「素晴らしかった、とても!」(第一幕)
● オクタヴィアン「僕の美しい恋人」(第一幕)
● オクタヴィアン「光栄にもこの私が、大役を仰せつかり」(第二幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「目に溢れんばかりの涙をたたえ」(第二幕)
● オクタヴィアン、元帥夫人、ゾフィーの三重唱「マリー・テレーズ」(第三幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「夢だわ、本当ではあり得ない」(第三幕)
元帥夫人:ジェルマン・エルネ(ソプラノ)
オックス男爵:アレクサンドル・キプニス(バス)
オクタヴィアン:ティアナ・レムニッツ(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー:エディタ・フライシャー(ソプラノ)
テアトロ・コロン管弦楽団
フリッツ・ブッシュ(指揮)
【1938-40年、ベーム&ドレスデン】
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「目に溢れんばかりの涙をたたえ」(第二幕)
● ワルツ(第三幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「夢だわ、本当ではあり得ない」(第三幕)
ゾフィー:エステル・レーティ(ソプラノ)
オクタヴィアン:エリザベート・ヘンゲン(メゾ・ソプラノ)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
カール・ベーム(指揮)
【1942年1月20日、ベルリンでの放送用ライヴ】
● オクタヴィアン「光栄にもこの私が、大役を仰せつかり」(第二幕)
● オクタヴィアン、元帥夫人、ゾフィーの三重唱「マリー・テレーズ」(第三幕)
元帥夫人:パウラ・ブフナー(ソプラノ)
オクタヴィアン:ティアナ・レムニッツ(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー:マリア・チェボターリ(ソプラノ)
ベルリン放送管弦楽団
アルトゥール・ローター(指揮)
Disc1-3
● リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』全曲
元帥夫人:マルガレーテ・ボイマー(ソプラノ)
オクタヴィアン:ティアナ・レムニッツ(メゾ・ソプラノ)
オックス男爵:クルト・ベーメ(バス)
ゾフィー:ウルズラ・リヒター(ソプラノ)
ファニナル:ハンス・レーベル(バリトン)、他
ドレスデン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ドレスデン
ルドルフ・ケンペ(指揮)
録音時期:1951年(or 1950年)
録音場所:ドレスデン、州立劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)
Disc4:『ばらの騎士』秘蔵録音集
【初演歌手たちによる1911年の録音】
● 元帥夫人のアリア「私もまたある娘のことを思い出すわ」(第一幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「目に溢れんばかりの涙をたたえ」(第二幕)
● オクタヴィアン、元帥夫人、ゾフィーの三重唱「マリー・テレーズ」(第三幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「夢だわ、本当ではあり得ない」(第三幕)
元帥夫人:マルガレーテ・ジームス(ソプラノ)
オクタヴィアン:エヴァ・プラシュケ・フォン・デア・オステン(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー:ミニー・ナスト(ソプラノ)
指揮者、オーケストラ不明
【1936年9月20日、ブエノスアイレスのテアトロ・コロンでの収録】
● オクタヴィアン「素晴らしかった、とても!」(第一幕)
● オクタヴィアン「僕の美しい恋人」(第一幕)
● オクタヴィアン「光栄にもこの私が、大役を仰せつかり」(第二幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「目に溢れんばかりの涙をたたえ」(第二幕)
● オクタヴィアン、元帥夫人、ゾフィーの三重唱「マリー・テレーズ」(第三幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「夢だわ、本当ではあり得ない」(第三幕)
元帥夫人:ジェルマン・エルネ(ソプラノ)
オックス男爵:アレクサンドル・キプニス(バス)
オクタヴィアン:ティアナ・レムニッツ(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー:エディタ・フライシャー(ソプラノ)
テアトロ・コロン管弦楽団
フリッツ・ブッシュ(指揮)
【1938-40年、ベーム&ドレスデン】
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「目に溢れんばかりの涙をたたえ」(第二幕)
● ワルツ(第三幕)
● オクタヴィアンとゾフィーの二重唱「夢だわ、本当ではあり得ない」(第三幕)
ゾフィー:エステル・レーティ(ソプラノ)
オクタヴィアン:エリザベート・ヘンゲン(メゾ・ソプラノ)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
カール・ベーム(指揮)
【1942年1月20日、ベルリンでの放送用ライヴ】
● オクタヴィアン「光栄にもこの私が、大役を仰せつかり」(第二幕)
● オクタヴィアン、元帥夫人、ゾフィーの三重唱「マリー・テレーズ」(第三幕)
元帥夫人:パウラ・ブフナー(ソプラノ)
オクタヴィアン:ティアナ・レムニッツ(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー:マリア・チェボターリ(ソプラノ)
ベルリン放送管弦楽団
アルトゥール・ローター(指揮)
>オペラ・ファン驚愕のアルバム登場となります。リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』は1911年1月26日にドレスデン宮廷歌劇場にて初演されました。ゆえにマリア・テレジア治下のウィーンを舞台にしているにもかかわらず、ドレスデンの人々は「自分たちのオペラ」の誇りを持っています。このアルバムにはドレスデンにかかわる『ばらの騎士』の超お宝音源を発掘・収集しました。
メインは1951年末録音のケンペ指揮の全曲版。ケンペはメトロポリタン・オペラとの1956年録音で知られていますが、こちらは本家本元。第2次世界大戦で閉鎖したドレスデン宮廷歌劇場が48年に建設された州立劇場で再開、新演出で披露された『ばらの騎士』を中部ドイツ放送が放送録音することに決め、当時音楽監督だったケンペの指揮で77.1cm/秒速、13巻のオープンリールで収録しました。そのマスターは1950年代後半にベルリンの放送研究所に移管され、「貴重資料」として保管されてきました。それを音源とする当ディスクは当時のドイツの恐るべき技術力を示す鮮明さです。何よりもオーケストラの音色が美しく、ケンペの生気あふれるリズムの冴えが新鮮の極み。超ド級の名演だったことを再認識させてくれます。
当録音は、Profil社からの情報にしたがい1951年録音と記しますが、1950年の可能性がございます。
さらなるお宝はディスク4。何と『ばらの騎士』が初演された1911年に、初演のメンバーだったマルガレーテ・ジームス、エヴァ・プラシュケ・フォン・デア・オステン、ミニー・ナストの3名がアリアと重唱をした音源。まだラッパ吹き込みの時代ゆえ、オーケストラともいえないバンドが伴奏していますが、初演時の雰囲気を彷彿させる世界遺産的価値のあるもの。さらにフリッツ・ブッシュがブエノスアイレスのテアトロ・コロンを振ったものからベームとドレスデンの戦前録音、さらに第2次世界大戦中のものまで目を疑う珍品ばかり。それもお求めやすい価格でご提供。リヒャルト・シュトラウス・ファン、オペラ・ファンお見逃しなく!(輸入元情報)>
メインは1951年末録音のケンペ指揮の全曲版。ケンペはメトロポリタン・オペラとの1956年録音で知られていますが、こちらは本家本元。第2次世界大戦で閉鎖したドレスデン宮廷歌劇場が48年に建設された州立劇場で再開、新演出で披露された『ばらの騎士』を中部ドイツ放送が放送録音することに決め、当時音楽監督だったケンペの指揮で77.1cm/秒速、13巻のオープンリールで収録しました。そのマスターは1950年代後半にベルリンの放送研究所に移管され、「貴重資料」として保管されてきました。それを音源とする当ディスクは当時のドイツの恐るべき技術力を示す鮮明さです。何よりもオーケストラの音色が美しく、ケンペの生気あふれるリズムの冴えが新鮮の極み。超ド級の名演だったことを再認識させてくれます。
当録音は、Profil社からの情報にしたがい1951年録音と記しますが、1950年の可能性がございます。
さらなるお宝はディスク4。何と『ばらの騎士』が初演された1911年に、初演のメンバーだったマルガレーテ・ジームス、エヴァ・プラシュケ・フォン・デア・オステン、ミニー・ナストの3名がアリアと重唱をした音源。まだラッパ吹き込みの時代ゆえ、オーケストラともいえないバンドが伴奏していますが、初演時の雰囲気を彷彿させる世界遺産的価値のあるもの。さらにフリッツ・ブッシュがブエノスアイレスのテアトロ・コロンを振ったものからベームとドレスデンの戦前録音、さらに第2次世界大戦中のものまで目を疑う珍品ばかり。それもお求めやすい価格でご提供。リヒャルト・シュトラウス・ファン、オペラ・ファンお見逃しなく!(輸入元情報)>
まず、付録の方の秘蔵録音の方を聴いてみた。アコースティック録音の割には良好な古い録音もあって、びっくりである。戦前のSKDの演奏には伝説のトロンボーンの名手、コンラート・ブリュンスが参加しているのだろうか、なんて想像してみたりする。あくまで戦前のドレスデンの歌手たちの仕事ぶりを垣間見るにはうってつけのサンプルではある。
さて、肝心のケンペによる全曲録音だが、1950年もしくは51年の録音ということだが、良好なんてものではなくすっきりとしたものでたいへん聴きやすい録音だった。幾分広がり感もある。当時のドイツの録音技術の水準の高さを示すものと思う。躍動感があって、画面があったらなおいいのだが、聴いていて面白い。既に相当な指揮者だったということだ。そして、SKDはこのオペラを初演した歌劇場で矜持を以て、演奏していたと思う。作曲者が亡くなってまだ日の浅い頃の記録でもある。
これはまだ彼がSKDのシェフだったのだが、この直後バイエルン国立歌劇場に転じている。共産党政権との折り合いが悪かったのだろうか、西側に転じたような形になっているが、当時はまだ東西ドイツ国境に壁はなく往来は61年から89年にかけての時代よりは遙かに自由だったとみえる。とにかく、これで国際的にも飛躍が出来て、いろいろと彼の指揮する録音に容易に接することが出来たわけだ。その後、里帰りのような形でSKDを振った録音を遺しているところを見ると亡命ではなかったのかなと思う。