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クナッパーツブッシュ:「ニュールンベルクのマイスタージンガー」

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「クナッパーツブ...」の画像検索結果

ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
ハンス・ザックス:パウル・シェフラー
ヴァルター:ギュンター・トレプトウ
エヴァ:ヒルデ・ギューデン
マグダレーネ:エルゼ・シュルホフ
ダーヴィト:アントン・デルモータ
ベックメッサー:カール・デンヒ
ポーグナー:オットー・エーデルマン
フォーゲルゲザング:フーゴー・マイヤー・ヴェルフィング
ナハティガル:ヴィルヘルム・フェルデン
コートナー:アルフレート・ペル
ツォルン:エーリッヒ・マイクート
アイスリンガー:ヴィリアム・ヴェルクニク
モーザー:ヘルマン・ガロス
オルテル:ハラルト・プレーグルヘフ
シュヴァルツ:フランツ・ビールバッハ
フォルツ:リュボミール・パンチェフ
夜警:ハラルト・プレーグルヘフ
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ
録音時期:1950年9月2~9日(第2幕)、1951年9月11~20日(第1幕、第3幕)
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール

>モノラル後期、英デッカにより、ムジークフェラインザールでセッション・レコーディングされた『マイスタージンガー』全曲のナクソス・ヒストリカルによるリマスター盤。
当時のデッカのモノラル・セッション録音はクオリティがすでにかなりのものとなっており、当録音でも、ウィーン・フィルのくまどりの濃い個性的な美しい響きを十分に堪能できます。
ウィーンの有名どころが顔を揃えた豪華歌手陣も壮観であり、雄弁をきわめたオーケストラ・パートのディテールの面白さ、まだまだパワフルだったクナッパーツブッシュの統率の勢いの良さもあって、同じクナのバイロイト(1952・1960)やバイエルン(1955)のマイスタージンガーとはまた違った魅力を備えた演奏に仕上がっています。
 
【オバート=ソーンのプロデューサーノート】
この「マイスタージンガー」復刻盤は、最高の状態にある英国プレス3セットから音を取った。オリジナルのマスターテープには多数の欠陥がある。何箇所かで開始音が欠落し、他の部分では音符が間違って繰り返されている。時には、異なる録音セクションをつないだ部分でピッチの変化や音量の変動もある。できる限り修正しておいたが、いくつかの欠損音はそのままである。CD1のトラック9、4分56秒にあるピッチカートの修復には成功したが、これは最初に第一幕のみの二枚組みLPで発売されて以来、全てのレコードで欠落していたものだ。

 これはLPの最後期に持っていたが、前奏曲から第一幕開始のあたりに編集ミスらしきものがあって、それで楽しめずに売却してしまった。今またCDになって出回っていて、そこら辺は修復されたのかなと思って、再び手に入れてみた。上記のコメントはNAXOS盤のものだが、手許にあるのは、本家デッカの豪州盤なるものである。注目の箇所は何とか取り繕われていた。前奏曲は多分管弦楽曲集に収められている演奏と同一ではなかろうか。オペラの場合、前奏曲の最後の音は即第一幕の開始の音でもあるから、いかなデッカでも失敗したのかもしれない。前奏曲も後半は賑やかになるはずのところは従来だと金管の音が抑え気味だったが、このCDではバランスの取れた形に変わっていたのも、修復の成果かもしれない。劇中の音楽は安定感のある演奏でこの巨匠ならではの落ち着いたものだと思う。

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