Disc1(999981)
● 交響詩『リア王』 Op.20
● 交響曲第1番ト長調 op.23
作風はマーラーに影響を受けた後期ロマン派音楽の流れであり、かつて首席指揮者を務めたオケが、シリーズを通じて共感深い演奏を聴かせます。
● 交響詩『リア王』 Op.20
● 交響曲第1番ト長調 op.23
作風はマーラーに影響を受けた後期ロマン派音楽の流れであり、かつて首席指揮者を務めたオケが、シリーズを通じて共感深い演奏を聴かせます。
Disc2(777098)
● 序曲『嵐』
● 組曲『嵐』
● 弦楽オーケストラのためのセレナード
● 交響曲第4番ヘ長調 Op.61
1916年、第一次世界大戦時に作曲された交響曲第4番は、ワインガルトナーの田園交響曲と呼ばれるほど美しい作品。シェイクスピアに影響を受けた『嵐』など、作曲家としての実力を再認識するのに十分な内容です。
● 序曲『嵐』
● 組曲『嵐』
● 弦楽オーケストラのためのセレナード
● 交響曲第4番ヘ長調 Op.61
1916年、第一次世界大戦時に作曲された交響曲第4番は、ワインガルトナーの田園交響曲と呼ばれるほど美しい作品。シェイクスピアに影響を受けた『嵐』など、作曲家としての実力を再認識するのに十分な内容です。
Disc3(777099)
● 交響詩『天国』 Op.21
● 交響曲第2番変ホ長調 Op.29
ワインガルトナーの英雄交響曲と呼びたい「交響曲第2番」をメインに、ドイツ後期ロマン派の真っ只中にある作風で、フルトヴェングラーにも負けない曲を作り上げています。
● 交響詩『天国』 Op.21
● 交響曲第2番変ホ長調 Op.29
ワインガルトナーの英雄交響曲と呼びたい「交響曲第2番」をメインに、ドイツ後期ロマン派の真っ只中にある作風で、フルトヴェングラーにも負けない曲を作り上げています。
Disc4(777100)
● 愉快な序曲 Op.53
● 交響曲第3番ホ長調 Op.49
「占星術では太陽を表す調性である」。交響曲第3番でホ長調を選択したワインガルトナーのコメントは指揮者としての視点も感じさせ、彼自身のラヴロマンスも影響を与えたロマンティックな作品に。
● 愉快な序曲 Op.53
● 交響曲第3番ホ長調 Op.49
「占星術では太陽を表す調性である」。交響曲第3番でホ長調を選択したワインガルトナーのコメントは指揮者としての視点も感じさせ、彼自身のラヴロマンスも影響を与えたロマンティックな作品に。
Disc5(777101)
● 序曲『深刻な時より』 Op.56
● 交響曲第5番ハ短調 Op.71
後期ロマン派風な交響曲第5番も聴きごたえありますが、興味深いのは、序曲『深刻な時より』。国歌を使用した緊張感溢れる楽想が魅力的な、ワインガルトナー版「1812年」とも言える楽しい作品です。
● 序曲『深刻な時より』 Op.56
● 交響曲第5番ハ短調 Op.71
後期ロマン派風な交響曲第5番も聴きごたえありますが、興味深いのは、序曲『深刻な時より』。国歌を使用した緊張感溢れる楽想が魅力的な、ワインガルトナー版「1812年」とも言える楽しい作品です。
Disc6(777102)
● 交響詩『春』 Op.80
● 交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲劇的』
交響曲第6番が書かれたのは1928年、シューベルトの没後100年の記念の年でした。当時、歌曲の作り手として認識されていなかったシューベルトのシンフォニストとしての偉大さにも着目していたワインガルトナーの思いが結実したのが交響曲第6番。第2楽章、第3楽章などは初期ロマン派の影を色濃く残したシューベルト風な旋律重視の楽章です。
● 交響詩『春』 Op.80
● 交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲劇的』
交響曲第6番が書かれたのは1928年、シューベルトの没後100年の記念の年でした。当時、歌曲の作り手として認識されていなかったシューベルトのシンフォニストとしての偉大さにも着目していたワインガルトナーの思いが結実したのが交響曲第6番。第2楽章、第3楽章などは初期ロマン派の影を色濃く残したシューベルト風な旋律重視の楽章です。
Disc7(777103)
● 交響曲第7番ハ長調 Op.87(独唱、合唱、オルガンと大管弦楽のための)
第7番は1937年から1939年にかけて作曲された、大オーケストラと4人の独唱者と合唱、オルガンを伴う規模の大きな作品であり、第2楽章ではフリードリッヒ・ヘッベル作の「2人のさすらい人」の詩が使われ、また第4楽章と最終楽章のテキストにはヘルダーリンの讃歌と、彼の妻カルメン・テューダーの詩が使われています。
● 交響曲第7番ハ長調 Op.87(独唱、合唱、オルガンと大管弦楽のための)
第7番は1937年から1939年にかけて作曲された、大オーケストラと4人の独唱者と合唱、オルガンを伴う規模の大きな作品であり、第2楽章ではフリードリッヒ・ヘッベル作の「2人のさすらい人」の詩が使われ、また第4楽章と最終楽章のテキストにはヘルダーリンの讃歌と、彼の妻カルメン・テューダーの詩が使われています。
マヤ・ボーク(ソプラノ:Disc7)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(アルト:Disc7)
ロルフ・ロメイ(テノール:Disc7)
クリストファー・ボルドゥク(バリトン:Disc7)
バベット・モンドリー(オルガン:Disc7)
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団(Disc7)
バーゼル交響楽団
マルコ・レトーニャ(指揮)
このところフェリックス・ワインガルトナーに関心が及んでいる。前にも書いた通り、伊福部昭などの作品を審査したこともある人だから、作曲にも覚えのある人物だった。フランツ・リストにも師事したというから本格的である。既に彼の指揮した録音集の中にはベートーヴェンの「ハンマー・クラヴィア」というタイトルのピアノ・ソナタのオーケストレーションやウェーバーの「舞踏への勧誘」の編曲などその片鱗に接することができるのだが、如何せんあくまでアレンジであり、録音も万全ではない。本当は7つの交響曲を始め、管弦楽曲やオペラなども手掛けているのである。
何かないかと検索してみると、やはりドイツのCPOが交響曲全集&管弦楽曲集を出していた。また日本を題材にした「寺子屋」という1幕もののオペラも出ている。流石はレアものを得意とするレーベルらしいと驚いた。単品ものもあるが、既に入手困難なものもあって全集なら手に入るということで発注してみた。
この人は1863年生まれだから、R.シュトラウスより1つ上という位置にある。作風は保守的で同じユダヤ系のメンデルスゾーンを少し重厚にしたような感じだ。「讃歌」とか「宗教改革」といった交響曲の延長線上にあるような感じだ。重厚といってもブラームスのような重みはないし、同世代のR.シュトラウスほどきらびやかでもない。上品にまとまっている感じだから、印象に残らないきらいは残念ながらあるようだ。しかし、こうして最新のデジタル録音で蘇るのは、作曲したワインガルトナーも喜んでいるのではなかろうか。歌劇「寺子屋」ももうすぐ到着すると思う。歌舞伎の題材のようだ。同名のオルフのオペラもある。