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ミシェル・ルグランのピアノ協奏曲&チェロ協奏曲

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【曲目】
ミシェル・ルグラン:
1. ピアノ協奏曲
2. チェロ協奏曲

【演奏】
ミシェル・ルグラン(作曲・ピアノ)1, 2
アンリ・ドマルケット(チェロ)2
ミッコ・フランク(指揮)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
2016年9月5日~26日 パリ、ラジオ・フランス・オーディトリウム

>映画音楽界の巨匠にして、名ジャズ・ピアニスト
ミシェル・ルグラン新作は、初の本格的クラシック・レコーディング

『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人』『おもいでの夏』など、数多くの映画音楽を手掛けて、ジャズ・ピアニストとしても数々の名盤を発表。3度のアカデミー賞と5度のグラミー賞を受賞している映画音楽界の巨匠にして、名ジャズ・ピアニスト、ミシェル・ルグランの新作は、初の本格的クラシック・レコーディング。ルグランは、多彩な楽器を駆使した豪華でジャジーなオーケストレーションが特徴的だが、80歳を過ぎて原点回帰的な内容のアルバムとなった。彼は1950年代からジャズ、映画音楽の分野で活動を開始し、ジャズ・ピアニストとしては、自己名義のアルバム『Legrand Jazz』(1958年)ではマイルス・デイビスと共演するなど世界的に活躍してきたが、もともとはパリ国立高等音楽院で20世紀の最も重要な作曲家を数多く世に送り出した名教育者で作曲家であるナディア・ブーランジェに師事、クラシックの基礎を学んでいる。過去には出世作の『シェルブールの雨傘』をピアノとオーケストラのための交響組曲にアレンジ、ロンドン交響楽団とも録音している。今なお精力的に活動を続けるルグランが、晩年に取り組んだ大きな仕事がクラシック技法を駆使した新作協奏曲2曲である。ジャズや映画音楽のテイストと現代音楽の技法が織り交ざり、色彩感溢れ洒脱で快活でモダンな新たなルグランの世界が広がる意欲作となった。「ピアノ協奏曲」はルグラン本人がソリストを務め、「チェロ協奏曲」はパリ国立音楽院にてジャンドロン、フルニエ、トルトゥリエに、米国でシュタルケルに師事、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクール等数々の入賞歴を持ち、現代音楽にも造詣が深い気鋭のチェロ奏者アンリ・ドマルケットがソリストを担当した。この「チェロ協奏曲」はドマルケットのために書き下ろされ、作曲家本人のピアノと共演した貴重なもの。オーケストラは名門フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、指揮は2015年より同オケの主席指揮者を務める、フィンランド出身の指揮者ミッコ・フランクが見事にソリストをサポート。2016年9月、パリでの新録音。
ソニー・ミュージック

 ミシェル・ルグランというとイージー・リスニングというイメージが強い。クラシックよりはポピュラー畑のアーティストという認識だったが、それは一面な理解だった訳である。蓋をあけてみると、クラシックとはいってもジャズ的な奏法満載かと思いきや、極めてオーソドックスなコンチェルトだった。ピアノは作曲者自身による自作自演である。これから評価を受ける作品群だが、これからも好奇心を旺盛にして、新作に触れる機会を作りたいものである。





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