菅野裕悟:交響曲第1番~The Border~
藤岡幸夫指揮 関西フィルハーモニー管弦楽団
2016.4.29 ザ・シンフォニーホール、大阪~世界初演実況~
藤岡幸夫という指揮者には前から興味があって吉松隆の作品なんかを精力的に録音していたのを思い出す。そして、映画やテレビドラマの劇付随音楽で実績のあった菅野裕悟に声をかけて、作曲されたのがこの交響曲第1番~The Border~ということらしい。
構成は交響曲のオーソドックスである4楽章制をとり、わかりやすい音楽が展開されていく。楽器編成も通常のもので若干ピアノとか鍵盤打楽器が多用されている程度だ。交響曲だからといって変に重厚にせずに、普段この人が芝居に付随させているような音楽といった感じだ。他の作品と云えばトロンボーン協奏曲とNHK大河の「軍師官兵衛」のテーマを聴いた程度ではあるが、どこか軽いノリみたいなものも感じた。ポップスも手掛けているらしくそういう要素もあるのかもしれない。2番目の交響曲を書く機会があれば、と念じている。