『ベートーヴェン:交響曲全集、ピアノ協奏曲第3番&第5番』
【曲目】
[CD1]
交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
[CD2]
交響曲第2番ニ長調 Op.36
交響曲第8番ヘ長調 Op.93
[CD3]
交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
[CD4]
交響曲第4番変ロ長調 Op.60
交響曲第7番イ長調 Op.92
[CD5]
交響曲第9番ニ短調 Op.125
[CD6]
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」 Op.73
【演奏】
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[CD5]バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト)
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール) ハンス・ゾーティン(バス)
田中信昭(合唱総指揮) 日本プロ合唱団連合、東京藝術大学合唱団
[CD6]アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
【録音】
[CD1]1977年11月13日 [CD2]1977年11月14日(2番)、17日(8番) [CD3]1977年11月16日
[CD4]1977年11月15日 [CD5]1977年11月18日 [CD6]1977年11月14日(3番)、17日(5番)
東京/普門館(ライヴ録音)
【曲目】
[CD1]
交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
[CD2]
交響曲第2番ニ長調 Op.36
交響曲第8番ヘ長調 Op.93
[CD3]
交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
[CD4]
交響曲第4番変ロ長調 Op.60
交響曲第7番イ長調 Op.92
[CD5]
交響曲第9番ニ短調 Op.125
[CD6]
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」 Op.73
【演奏】
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[CD5]バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト)
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール) ハンス・ゾーティン(バス)
田中信昭(合唱総指揮) 日本プロ合唱団連合、東京藝術大学合唱団
[CD6]アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
【録音】
[CD1]1977年11月13日 [CD2]1977年11月14日(2番)、17日(8番) [CD3]1977年11月16日
[CD4]1977年11月15日 [CD5]1977年11月18日 [CD6]1977年11月14日(3番)、17日(5番)
東京/普門館(ライヴ録音)
> TOKYO FMが録音したカラヤンの1977年ベートーヴェン・チクルス、東京・普門館ライヴをまとめてボックス化。しかも初出時と同マスターではなく、交響曲は2014年発売のブルーレイ・オーディオ盤(TFMCBD-0031)作成時に手がけた新リマスターをもとにさらなる微調整を加えブラッシュアップした、通常CDでは初のお披露目となる「最終決定稿」たる音質です。そして単体でしか発売のなかったワイセンベルクとのピアノ協奏曲も、今回のセット化にあたり新リマスタリングを施しました。クラシック・ファン大注目の完全集成です!2017年はこの演奏会から40周年、ベートーヴェン没後190周年。ぜひこの機会に伝説の演奏をたっぷりとご堪能ください。
この歴史的な録音には、当時TOKYO FMの名プロデューサーだった東条碩夫氏(現・音楽ジャーナリスト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛した腕前の日本が誇る名エンジニア故若林駿介氏を動員、万全の体制で臨みました。そのためすこぶる良好なステレオ録音が残されています。エキストラなしのベルリン・フィル正規メンバーのみで臨んだ「運命」「田園」は朝日放送がテレビでモノラル放送したためFM未放送、またワイセンベルクとの協奏曲も未公開のまま眠っていた音源で、CD化された際には大変話題になりました。カラヤンが激賞した田中信昭氏率いる合唱団との第九で聴ける日本人離れしたとてつもないボルテージの合唱も必聴です。
~キングインターナショナル
この歴史的な録音には、当時TOKYO FMの名プロデューサーだった東条碩夫氏(現・音楽ジャーナリスト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛した腕前の日本が誇る名エンジニア故若林駿介氏を動員、万全の体制で臨みました。そのためすこぶる良好なステレオ録音が残されています。エキストラなしのベルリン・フィル正規メンバーのみで臨んだ「運命」「田園」は朝日放送がテレビでモノラル放送したためFM未放送、またワイセンベルクとの協奏曲も未公開のまま眠っていた音源で、CD化された際には大変話題になりました。カラヤンが激賞した田中信昭氏率いる合唱団との第九で聴ける日本人離れしたとてつもないボルテージの合唱も必聴です。
~キングインターナショナル
今となっては使われなくなった普門館での1977年ライヴ。このホールは吹奏楽コンクールの最終全国大会の会場として関係者には有名だったが、このように本格的な管弦楽のコンサートは珍しかった。収容人数が多いことがポイントになったようだ。そして、カラヤンがベートーヴェン・チクルスを持って演奏会を開いた最後ものという。ライナーノートには本拠地も含めてチクルスとしてこの巨匠が演奏会を開催したのは1960年のパリに始まっていたが、本拠地はわずか1回のみで複数2回開いたのは東京のみということだ。またセッション録音と実演はリンクを避けていたということもこの度初めて知った。
当時、今更ながらベートーヴェンかと不満を覚えた人もいたらしいが、リハーサルを見た人は本番とうって変わって鬼の形相でオケにダメだしをする巨匠の姿をこのノートに記している。何回もやってであろう曲にもかかわらずに、である。つまり、これで完成というのは演奏芸術にはないということであろう。手垢にまみれたスコアから新たな発見を見出していたのだろう。いや、それでこその巨匠と云われる所以ではないのか。
既にEMIやDGから何種ものセッション録音が出ているが、どうも天の邪鬼なのか、それらよりは一発勝負のライヴ録音に妙に惹かれるのである。既に1979年に来日した折、やはり普門館でのベートーヴェンの第9番も架蔵している。同じ第9番で今のフィルハーモニーのこけら落としの際のライヴのBPO自主制作盤も入手済みだ。ライヴにもかかわらず殆ど傷らしいものをかんじさせない演奏はやはりスーパー・オケである。もっとも第7番の第2楽章の途中で楽譜か何かの紙が落下する音が入っている。ライヴならではハプニングのように思われる。第9も日本の若い人たちの合唱を駆使してかなりアグレッシヴな感じ。やはりライヴ録音が良いのではと実感した。