今になってやっと話題作を観る。連れ合いの要望により、近所のシネマコンプレックスに出かけて鑑賞した。公開からかなり時間が経過していたので、一日一回の上映にはさすがになっていた。
さて、ここではストーリーは触れないでおく。その代わり気になったことをいくつ挙げてみたい。
まず若い男女の入れ替りという設定は大林宣彦監督の「転校生」に似ている。もっとも入れ替り方はこちらはかなりひねってある。
次に時間がずれているという点はアメリカのテレビ映画「トワイライト・ゾーン」(邦題:ミステリー・ゾーン)にもあったような話だ。
また、風景のみのショット(エンプティ・ショット)が多い。これは小津作品の影響だろうか。また、ご神体の場所へ行くシーンで草原のシーンがあるが、これを観たら黒澤明監督のデビュー作「姿三四郎」の決闘のシーンを思い出した。
これらは自分の推量もあって、そうではないのかもしれないが、それら真似ではなく、うまく消化して構成しているという感じがした。