午前10時の映画祭の1本として劇場でやっていたので、観に行った。例によってデジタル方式による上映で4Kリマスターとあった。
さて、これはCGの先駆けのようなアニメなどもありかなり斬新な映像を駆使している。内容は謎ときよりも心理的なやりとりが主眼である。「事件」の種明かしは意外と早く提示される。
ものの本によると本作のフィルムの保管状態が悪く、修復の必要があったという。よくここまで修復してくれたものだ。サンフランシスコの青を主体とした情景も素晴らしかったし、絵やアニメの色合いも良かった。高所恐怖症を表現するズームの撮影も面白い。映像も楽しめる。
恒例の監督の登場は主人公が学生時代の友人が経営する造船会社の門付近の通行人としてであった。