Quantcast
Channel: 趣味の部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1029

ジュゼッペ・シノーポリ~エディション・シュターツカペレ・ドレスデン

$
0
0
undefined
【曲目】
Disc 1
(1)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
(2)リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40
(3)ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲

ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1998年9月22日(1)(3)、2001年1月10-11日(2)ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)

Disc 2
(1)リスト:交響詩「オルフェウス」
(2)シノーポリ:コスタンツォ・ポルタ讃歌
(3)同:愛の墓III~チェロと管弦楽のための
(4)同:交響的断章「ルー・ザロメ」
(5)シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120

ジュゼッペ・シノーポリ(1)(2)(5)、シルヴァン・カンブルラン(3)、ペーター・ルジツカ(4)(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン、
ペーター・ブルーンス(チェロ)(3)
録音:1998年10月27日(1)、1994年12月20日(2)、2004年3月5-6日(3)、2001年10月6日(4)、1993年8月30日(5)
ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
 
>ジュゼッペ・シノーポリ(1946-2001)が歿してはや15年。彼が1992年から常任指揮者を務めたシュターツカペレ・ドレスデンとのライヴから得意の5作をセレクト。
 シュターツカペレ・ドレスデンは1548年にザクセン選帝侯の宮廷楽団として誕生し、1998年に創立450年を迎えましたが、その際の記念コンサートで演奏されたウェーバーの「オベロン」とワーグナーの「リエンツィ」序曲が感動的。さらに精神医学を学んだシノーポリが、リスト、ワーグナー、シューマン、リヒャルト・シュトラウスといずれも常人とは異なる精神構造を持っていた人々の音楽を、独自に解釈しているのが興味津々。MDR KULTURAによる録音も鮮明。写真もふんだんに掲載された92ページに及ぶブックレットも貴重。
 さらにシノーポリの作曲3篇を、自演のほかカンブルラン、ルジツカが指揮を務めているのも興味津々。チェロの協奏作品である「愛の墓III」は、ペーター・ブルーンスが独奏なのも魅力。ルジツカ指揮の「ルー・ザロメ」は5分半ほどのオーケストラのみの断章です。
キングインターナショナル
 
 ジエッペ・シノーポリの珍しい録音があった。普段はDGやテルデックに商業録音していたが、これらはドレスデン国立管弦楽団とのライヴ。中には自身の作品もあって自ら指揮しているもののほか、他の指揮者による演奏も収められている。DGには「ルー・サロメ」の2つの組曲の自作自演盤があったそれとは違う作品群で少し難しい感じの作品。精神科医でもあったから、一風変わった曲想なのかもしれない。
 
 その他は全てお馴染みの作品ばかりだが、ドレスデンとは馴染みのある作曲家やその作品群である。精神科医としての分析を取り入れたものと云われたものだが、別にそれがどうという効果があるかは、凡人の耳には悲しいかなわからない。リハーサルの時にあまり彼がそれを云うから反駁した某楽団のメンバーもいたという話も聞いたことはある。最後のシューマンなんかは精神を病んでいたのだからそこら辺の解析は生かされているのかもしれない。
 
 さて、シノーポリの作品でソロを務めるペーター・ブルーンスという人。どういう経歴の人だろうか。というのも、このドレスデンのカペレのオケには戦前にコンラート・ブルーンスという伝説のトロンボーン奏者がいた。コンラートの父アウグストもトロンボーンの名手でやはりこのオケのOBであった。ブルーンスという苗字からこのチェロ奏者と関連があるのかしらとふと思ったのだ。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1029

Trending Articles